「俺には家族がいる」トレイン・ミッション fukui42さんの映画レビュー(感想・評価)
俺には家族がいる
通勤列車って、そういえばだいたい同じ人が同じ場所に乗っていて。10年も通勤していたら、顔見知りもできる。でもその乗客の詳しいことは知らない。
そんな「あるある」な列車の中だけで話が進むので、ハラハラ感が満載。
60歳で仕事をクビになり、貯金もない。今から息子が大学生になるからお金もいる。そこに持ち掛けられた「10万ドルの報酬」。
そのうちいくらかを手にしてしまったからには、やらざるを得ない。
「そんなのやめとけよー」と思いながらも話が進む。
マイケルが元警官という設定が、冒頭で出てきます。なので人を観察したり、物事を推理したりというのは、一般人よりは優れている程度。多少取っ組み合いもできるけど、いかんせん60歳。
ヨレヨレになりながらも、「俺には家族がいるんだ」と探していく所が頼もしい。
電話で依頼主から声であれこれ言われる箇所も、マイケルの孤独さを現していました。見えない敵というか。
「こいつだ」と思って当たりをつけた途端、その人が殺害されちゃったり。もう踏んだり蹴ったり。
「顔見知り」なだけの乗客たちも、終盤マイケルの力になっていくのが、知ったる仲間。胸アツ!。
これで終わり?と見せかけての終わり方。いいじゃないかー。すっきり。
密室物は、面白いな。
エンドロールのスタッフ紹介が、「地下鉄の路線図」風だったのもかっこよかったです。
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