劇場公開日 2018年3月30日

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「通勤電車の中を這い回る縦横無尽のカメラワークが冴える!意外な展開に向けて加速するB級サスペンスアクション」トレイン・ミッション よねさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0通勤電車の中を這い回る縦横無尽のカメラワークが冴える!意外な展開に向けて加速するB級サスペンスアクション

2018年3月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

元警官のマイケルは10年務めた保険会社から解雇を宣告されて途方に暮れていたある日、通勤電車の車中で見知らぬ女性ジョアンナに声をかけられる。女性はこの列車の中に不審なカバンを持ったプリンという名前の乗客を見つけられたら10万ドル支払う、前金はトイレに隠してあると言い残して下車してしまう。悪い冗談だと思ったマイケルだったがトイレで2万5000ドルの入った封筒を見つけて驚く。慌てて電車を降りようとしたマイケルだったが、また別の見知らぬ女性から封筒を渡される。その中には妻の結婚指輪が入っていた。

『アンノウン』、『フライト・ゲーム』、『ラン・オールナイト』に続くジャウム・コレット=セラ監督とリーアム・ニーソンの4作目のタッグ作。狭い車内を縦横無尽に這い回る極めてテクニカルなカメラワークがドラマのテンションを高め、乗客と乗務員のキャラクター描写を丁寧に積み上げて終盤の意外な展開へとスピーディに繋いでいく演出も見事。ベラ・ファーミガ、サム・ニール、パトリック・ウィルソンといったベテラン陣の演技も冴えていて、最後まで楽しめる一級品のB級エンターテインメントに仕上がっています。

よね