「平凡なヒロイン」ザ・サークル みみずさんの映画レビュー(感想・評価)
平凡なヒロイン
ネット社会の端っこにいる私だからなのか、何となく違和感があった。
個人情報の保護とプライベートの露出、
このバランスはネット社会の永遠の課題だろう。
だが、ヒロインは自ら進んで過度の露出を行い、
人権を蔑ろにしかねない提案をしてステータスを得た。
純朴な友人を死に至らしめたのも、ヒロイン自身だ。
にも係わらず、最後までオープンネスを追求し続ける。
よく理解できない。
ヒロイン自身の非力さも残念だ。
もっと有能でパソコンやネットにも精通しているのかと思いきや、
最後までモルモット的な存在から抜け出せていなかった。
経営者の闇を暴くのも所詮は他人の力頼み、
存在意義が明確でなく爽快さもなかった。
つまらなくはなかったが、得たものは少なかった。
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