「好キャスティングに頼りすぎたか。親友役のカレン・ギランは拾い物」ザ・サークル AuVisさんの映画レビュー(感想・評価)
好キャスティングに頼りすぎたか。親友役のカレン・ギランは拾い物
「SNS疲れ」という問題があるが、映画の主題はそれを突き詰めた面もあり極めて現代的。注目されたい個人の承認欲求と、あらゆる情報を収集して支配力の源泉としたい巨大組織の思惑が暴走すると、こんな未来になると警鐘を鳴らす。
IT企業でスピード出世する主人公に高学歴女優のエマ・ワトソン、知的でユーモアにも長けたカリスマ経営者にトム・ハンクス、主人公の幼馴染みで純朴な青年に「6才のボクが、大人になるまで。」のエラー・コルトレーンと、みな演技派なのはもちろん、各俳優のイメージにもぴったりな配役。当然各キャラが違和感なく映画の世界で存在しているが、演者同士の化学反応が起きるまでには至らなかったか。
主人公の親友役カレン・ギランは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」2作に出ていたが、全身真っ青の異星人役でほぼ判別不明。ホープ・デイヴィスに似た美しい鼻が印象的な女優で、彼女の魅力が拾い物だった。
コメントする