あゝ、荒野 後篇のレビュー・感想・評価
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夢の跡
さらに熱を帯びる画面、真っ赤に燃え上がる男達に水を差すのは、既視感のある薄く軽いデモ、本心からで無くとも結局は己を正当化する事で逃げ続けた京子の下品な叫び、覚悟も無しにしゃしゃり出てくる竹輪、雑で浮ついた心象風景、急に仕事をしなくなる審判のリアリティの無さ。
膨大な時間をかけて高めた純度が、固めた硬度がどんどん侵されていく。
命懸けでしか繋がれない2人の拳に、他人の願望を絡めるな。
むしろ、これはアニキが主役の映画
二人の決闘シーンは圧巻。
エンディングへの向かい方はよかった。
アニキみたいな不器用さや弱さは、哀しくなるくらい、とても共感することができました。
よく探し当てたなと思うくらい、あの困り顔の役者さんはよかった。
どこからが演技なのかわからないくらい、お見事でした。
よし子と彼女の母親の、終盤でのああいう関わり方も、意味が込められているようでよかった。
主題歌もこの映画にとても馴染んでいて、すぐにダウンロードしてしまいました。
きれいな登場人物なんて、誰一人いなかったけど、その方が現実味が溢れていて、とても納得のいく映画でした。
みんなに見て欲しい
とてもいい映画なのに、上映館が少ないのがとても残念です。前篇に比べ、自殺防止サークル云々のシーンが無く、無駄が無く、3時間弱があっという間だった。ただ、前篇にあった、ほっこりする場面が殆ど無く、終始張り詰めてた印象はある。少し、前篇同様ほっこりするシーンも欲しかったかな?試合の場面では、菅田将暉が他の俳優さんを超えられるかというよりは、前篇の菅田将暉の演技を超えられるのか?という気持ちで観た。そんな心配は要らなかった。もう、圧巻。確実に前作を更新してゆく俳優だと言えます。原作も読んでますが、原作で感じた持って行き場の無い気持ちがだいぶ解消された。新次とバリカンの関係性、バリカンの願い。悲しい最期なのに、納得できる最期だった。バリカンは幸せを感じながらラストを迎えたと思いたい。
素晴らしい映画
前作からの伏線をみごとに全て回収して気になっていたことを綺麗に語ってくれた。
健二と新次の戦いのシーンもそれぞれの孤独と闘いながらお互いを憎しみあって殴りあうのがとてもみていて切なくなった。
新次の事を最後まで憎めなかったといっていたバリカンでも新次とちゃんと戦っていて感動した。
もっとたくさんの人に見て貰いたい映画だった。
燃え尽きた。
あーすごかった。疲労困憊。
前編の50倍くらい、更に良かった。
これを映画と呼ぶなら他の作品は映画じゃないし、他の作品を映画と呼ぶならこの作品は映画と呼べないよ。
そのぐらいの衝撃です。
超好きだった。喪失感なう…。
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