「アホや、勝つ気ないんか・・・by茉優」ちはやふる 結び kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
アホや、勝つ気ないんか・・・by茉優
あ、二部作かと思ってたら三部作だった。しかも原作にはないオリジナル脚本。しかも、しかも感動的!
この手の青春ものでは珍しいほどの三部作で、泣けるシーンが盛りだくさん。やっぱり高校生活最後ってところがいいんでしょうね。まるで高校野球のベンチ裏を見ているような錯覚にも陥ってしまいます。千早(広瀬)だけは今後もかるた界で活躍するだろうから感動も薄いのですが、太一の心情が痛いほどわかる。
また大江奏(上白石姉)の“こいすてふ”と“しのふれど”が最後まで運命を分かつテーマともなっていて面白い(意味はわかりません)。千年の時を超えて残る歌というのが実感は湧かないけれど、浮遊感みたいな空気を感じるのです。
新たに登場した東大生で5期連続名人となった周防(賀来賢人)の存在もユニークで、彼を慕って塾講師のアシスタントもこなす太一。目が悪くなっていく名人だからこそ若くても人生を語れる周防の存在が太一の心にもけじめをつけてくれるのだ。「後輩には希望、相手には敬意、仲間には勇気」なんてなかなか言えるものじゃない。大会で負けてしまったチームなんかも顧問の先生たちがいい言葉を与えていた。これから高校野球も始まるので熱闘甲子園も見たくなってきた。
あと、スノー丸と名人戦がどうなったか知りたい!
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