「文句無しの最高傑作」ちはやふる 結び 夢見る電気羊さんの映画レビュー(感想・評価)
文句無しの最高傑作
人気漫画を映画化した映画といえば簡単だけど、そう言うレベルの作品じゃ無い。日本邦画界が誇るべき作品であり、青春ドラマ、スポ魂ドラマ、人間ドラマの中でもトップクラスに面白い映画である。ここまで見事に無駄のない、そして熱い映画はない、と言っても過言ではない。
千早の戦い、太一の戦い、新の戦い、全ての戦いのその総決算。これを2時間ばかりの映画で見事に描き切った。これ以上に、ちはやふるの映画を作ることができるか。上の句、下の句で、これでも恐ろしく完成度高かったけど、それをはるかに超えて、この結びの完成度は高かった。
伏線も見事で、対になる句が見事にラストにハマるし、チャンスの扉はノブがないとか、運命戦は運命じゃないとか、なんか全部まとめてあのシーンで結実するのがたまらなく鳥肌ものです。
無駄なシーンはないけど、時折無駄にも思えるような間延びしたシーンもあるんだけど、それはすごくリアルなシーンで、僕らの日常の無駄だらけの世界を描いている、無駄だけど無駄じゃない極めて高度な場面だと思える。例えば、みずさわファイトというシーンで結構時間かけてやり直しシーンとか、LINEを書いてるシーンをそのままの時間で出してるところとか。映画の時間は足りないからカットしそうだけど、そういう日常のシーンは消さない。すごいと思う。見事と思う。
最高レベルにオススメ。5億点。
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