「見やすくできてる歴史メロドラマ」THE PROMISE 君への誓い だいずさんの映画レビュー(感想・評価)
見やすくできてる歴史メロドラマ
なぜこの恐ろしいアルメニア人へのジェノサイドが起きたかという点が全く語られないのと、タイトル(邦題)とエンドロールのお歌が古臭いのが気になりました。
ザ・プロミス 君への誓いってねぇ。
タイトルだけでは絶対に見ないですね。ごめんなさい。
お歌歌ってた人亡くなったんだってね。ごめんね。でも私はダサいと思う!
ではなんで見たかといえば京都シネマの名画リレーにかかったからです。そやもんで、どういう話かを調べたらアルメニア人へのジェノサイドの話だとわかり、見ることにしたわけです。
なぜ起きたかという点はこれから勉強しないといけないです。
私はまだ誰も殺していないけど、いつか殺されるかもしれないし、殺す側に身を置くことになるかもしれない。
その時に何をすべきかを自分で決めるために、知っておきたいのです。
歴史的なことはあまり描かれず、突然トルコのアルメニア人の日常は奪われ、強制労働に故郷帰還に故郷での虐殺に、ゲリラ戦…と目まぐるしく進んで行きます。
なんでこんなことができるんや、と、ミカエルと一緒に慄きながら観ます。
そこにミカエルとアナとクリスの三角関係が織り交ぜられるんです。
あんまり三角関係は好きじゃないのですが、この3人は正直で優しい人たちなので、みんな幸せになって!という気持ちでした。
ミカエルが婚約者がいるのにアナに惹かれたのは、そらよくないのでしょうが、仕方ないよ。
そして故郷に戻って結婚したことも、責められないよ。あの状況ではね。
そいでクリスがあんまりアナもミカエルも責めなくて、いい奴だった。
まあ一番はエレムがええ奴ですよ。トルコ人のボンボンで情に厚くて結局殺される。無駄な殺しをなんでするんかな。
遠くてから見ているとそう思います。
怪我して匿われた宿で、手当てしてくれるアナのお腹に思わず頰を寄せて抱きしめてしまったミカエルがめっちゃ可愛かったです。
アナ役のシャルロット・ルボンは、私の好みどストライクの美人さんです。
ポー・ダメロン(オスカー・アイザック)もそらメロメロになりますわ。
ポーダメロン(しつこい)の奥さんがかわいそうすぎました。婚約者を待って、子を宿したおもたら病んで、ほんで子を抉り出されて殺されて…
この映画はアルメニア系アメリカ人の資産家が制作費のほとんどを出したそうです。
みんな知ってくれってことやなぁと思いました。