劇場公開日 2018年2月3日

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「見るべき作品です」THE PROMISE 君への誓い ちいまめさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5見るべき作品です

2018年1月30日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

怖い

20世紀最初の大量虐殺。
アルメニア人の虐殺と難民の歴史は少しは知っていましたが、これほどの人が犠牲になっていたことは初めて知りました。
ナチスのように暴君がいたわけでもなく、ただ『自分と違う』というだけで、ある日突然隣人が友人が敵となり、国を挙げて行った虐殺。その苛烈さに涙が出ました。

物語は、主要3人の微妙な三角関係を中心に据えているため、割合重くなく、残虐な描写が苦手な人でも見れると思います。

厳しい時代に翻弄されても、伝えるため守るため生き抜こうと進む生きざまは誇らしく、ヒーローとはこういう人たちを言うのではないかと思いました。
歴史に名も残らなかったけれど、虐げられても必死に生き続けたアルメニアの英雄たちの一端を知り、なんで世界はこの歴史を隠匿していたのだろうと思いました。
アルメニア人に限らず、ロマ族、ユダヤ人、ロヒンギャ族など数々の差別と迫害は繰り返されて、、、今、私たちは一体何をしていたのでしょう?
多くの歴史を断片的といえど知りながら、何度も何度も争いを繰り返し、戦争は富を生む産業になり、、、なぜ過去を教訓として思いやりという優しい人間性をはぐくめないのか、とても残念で、悲しくなりました。
それでも、見てよかったと、見るべき作品だと、強く思います。

ちいまめ