「『リアリティ』と『リアル』」狂覗 いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
『リアリティ』と『リアル』
似ていて異なる矛盾を突きつけられた作品。ここまでの悪行の数々のイジメや、教師の自己保身やプライドの体裁は、より『リアル』を突き詰めているのだろうが、台詞の聞き取れ無さまで、リアルを追求しなくてもとは思う程、何喋っているのか分からない。ここは『リアリティ』でいいのではないだろうか?他のレビュー観ていると、どうも音声と映像の粗雑さが余りあるとのことだが、そのレベルでの制作を鑑みてのクオリティを表現して貰いたかった。要は、金がないならば、尚更丁寧にってこと。折角、これだけのテーマとホラー要素を構築しているのだから、観客に優しい映像作成をお願いしたいものだ。
鑑賞後のトークショーで、監督と、プロデューサー兼女優さんが登壇していたが、その中で4日間貫徹という話をしていて、それ位過酷な撮影を自慢する語り口に、この作品の勿体なさを強く感じてしまった。展開やラストのオチが綺麗だっただけに、肝心の観客への『愛』が足りなかったような・・・ 一寸言い過ぎかな?
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