悪と仮面のルールのレビュー・感想・評価
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たくさんあるけど何もないみたいな
同じ原作者の映画「去年の冬、きみと別れ」が面白かったので、それと似たような面白い仕掛けのあるミステリーで主人公のサイコパス的な部分も垣間見れるサスペンスなのではないかと期待していた。
色々とぐちゃぐちゃに伏線めいたものがあり、物語もあれやこれやと多方面に展開していくが、肝心のというか一番期待していた、いわゆるトリックのようなものはなく「去年の冬、きみと別れ」とはかなり毛色の違う作品だなと感じたのが第一印象。
しかしよくよく考えてみると「去年の~」も本作も愛と憎しみについての物語であり、実は似たような系統の作品であったと気付いた。
とはいえ、系統が同じでも面白さも同じとは限らない。本作のダメなところは多岐にわたり、もうほとんど全てが悪かったようにすら思う。
これを言ったら作品自体が成り立たなくなるかもしれないけれど、悪の家系?がよくわからん。遺伝によって悪の一族が出来上がるならまだ納得できるけど教育により悪に染めるのは、その理由も意味もわからない。
しまいには悪の一族であることにちょっと悩んじゃったりして中途半端。まあ多分本当は悪意とまともな人間性の間で揺れる苦悩を堪能する作品なのだろうけど、その圧倒的描写不足によりただ意味のわからないものになった。
なんだか勿体ない、つまらない作品です。
うーん
感慨深い作品
評するには難しい作品
1人の女性を守る男の話、と思いきや
それだけで片付けられない映画でした。
驚いたのは、終始小説を読んでいるような
映画づくり。
各キャストのセリフは、口語というより文語。
こういう映画の作風があるんだと気付き出した
頃に、自分の見方が変わってきました。
それに気付かなかったら、完全に寝落ち
してましたね😅
テンポが悪いので、面白くないと言う人が
多いかもしれません。
映画の見方としてそこだけじゃないのか
と知らされた感じです。
柄本明さんが玉木宏さんに初対面したシーン
グッと来ましたね〜
あそこで一旦この作品が締まった事は
言うまでもない。
そしてピークは久喜幹彦役の中村達也さんの
第二シーンの長ゼリフ。
この人、全然誰か知りませんでした。
しかし圧巻のセリフ回しで、途中から見入って
しまいました。素晴らしかった!
タイトルと内容のどこに一致をみればいいのか
分からないですが、そこは軽く流しておきましょう😅
最後に。
少年少女時代の回想を何度も観ます。
この2人は、どう見ても同級生か年の差が
あるとしても前後2〜3年でしょう。
なのに、玉木宏さんと新木優子さん…
年の差が違い過ぎでしょ。ピッタリ合わせろ
とは言いませんが、程々にキャスティング
しないと観る側は冷めます。
大人の事情で、どっちも使いたかったんでしょうかねぇ
鈴木サエは誰が殺したんだ?
10数年前に父親を殺して失踪したという過去を持っていたが、整形をしてすっかり別人になり、新谷弘一(玉木宏)という名前を手に入れた久喜文宏。まずは父親にも何かを頼まれていた探偵・榊原(光石研)を使って、久喜香織(新木優子)に近づく者を調べさせる。クラブでホステスとして働いていた香織は久喜家に養女として迎え入れられ、中学生時代の文宏とは恋仲だったのだ。彼女を守るために生きていく目的を見出して、文宏は陰ながら悪者をやっつけようとするためだ。
金もいっぱい持ってるし、頼もしい騎士のような存在ではあるのだが、父親からは“邪”を植え付けられようとし、自ら殺害という悪事を働いた過去。そんな自分だから香織と再び恋仲になるのは諦めているような雰囲気。最初にヤクの売人を殺したが、久喜と関りのある男・伊藤(吉沢亮)が文宏に近づいてくる。彼は“JL”という小さなテログループの一員でもあり、久喜の財産を資金源にしようと企んでいた。そして、文宏の実兄・幹彦(中村達也)に拉致され、恐怖を味わうことになる。また、鈴木サエの事件を追っていた刑事・会田(柄本明)も証拠も無いのに彼を執念深く追っていたのだ。
整形しても刑事や幹彦には簡単に見破られていることも痛いところだが、映画では少年時代の文宏しか描かれてないので、どのくらい変貌を遂げたのかもわからない。整形して、もらった身分証はブルーの免許証。有効期限が平成30年となっていたから、新谷として鈴木サエと付き合っていた頃には元の顔だったのだろう。ただ、この8年間の空白は海外逃亡やら、整形やら、相当慌ただしい人生を送っていたのだと推測できる。ただし、香織と鉢合わせする可能性もあるし、罪悪感という心理状態なども加味すると、辻褄合わせが厳しいストーリーだ。
JLの「髪の毛が薄い政治家から順に殺す」という犯行声明文には笑ってしまったが、まだ人を殺してないと言う伊藤とか、同じくJLの佐藤(尾上寛之)爆弾だけは正確に作ってるのに何もせずに警察に追われているのもおかしい。もっと凄いのはサイコパスっぽい久喜幹彦だ。平気で顔を切り刻んで人を殺すのに、結局は自殺気味に時限爆弾で吹っ飛んでしまう。この中村達也の怪演によって面白さは増すものの、そもそも何故香織が狙われなきゃいけないのかという動機づけが圧倒的に不足しているため、物語に集中できない・・・大財閥にしては3千万円という遺産も不思議。主人公の文宏にしてもなぜ5千万円持ってるのかも・・・
不思議なことだらけの人間関係だったが、最後には文宏と香織が近づいているのに本人だとは名乗れないという泣かせるシーン。2人は一緒に涙で顔をぐしゃぐしゃにしていたのも印象に残る。軍需産業批判もわずかながら台詞にあるので加点。
あと、玉木宏はタバコ吸い過ぎ!!
思ってた程邪では無い
言うほど狂ってない
ちょっと残念
時系列改編なのか?深みにはまらない作品。
小説(私は未読)からの映画化。悪に手を染め顔と名前を変えた男の物語。
他のレビュアー様も記載されているが、小説を大事にし過ぎているのか台詞の言い回しが小説そのままの文章の様で、違和感を感じる。
映像も小説を意識し過ぎている様だ。
俳優の魅力が出てこない。
淡々と物語も進む。
「悪と仮面のルール」とタイトルも映画を観ている内に徐々に分かる仕組みだが、第三者にいきなり教えられる部分&誘導される所があり、「?」と思わせる。
ミステリーにしたいんだろ?
物語の方向性が違和感だらけ。
途中まで観ているとその違和感の答えが分かる。
小説は時系列がキチンとしていて、主人公の話は少年時代から流れて書かれているのではなかろうか?
映画化にて大きく改変。新谷に変わった途中経過から始まり、変にミステリアス的に過去に含みを持たせるから、こんなに違和感を感じるのでは?と。
物語の流れを変える事によって面白さが変わってしまう事は多々ある。(私の考えが正しければ)この変え方は如何なものか?
小説はその物語を読むに連れて内容の深みにはまるもの。その映画化となれば、その深みが見えるはずなのに。。。。
原作を大事にしたいのか、したく無いのか。
小説をまず最初に観ているのが必須条件で、その後にて作品をオプション的に観るのであれば楽しみが見出せるかとは思いますが、、、。
作品の深みを勘違いしてないかい?
ラストが勿体ない!!
別の意味で、何とも悲しくなる作品でした。
中村文則 やっぱり面白い
展開が遅い
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