写真甲子園 0.5秒の夏のレビュー・感想・評価
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地雷は大雪山系にも埋まっていた。
『この映画は奥が感じられない。映像は氷山の一角で、見える部分は一部。この映像は、見えない沈んだ下には何も無い。従って、この映画は人の心を打たない』立◯先生のお言葉。
縁もゆかりも無い者が、小さな町を占拠して写真を撮りまくる。
住民のプライバシーは守られているのだろうか?
また、
大会の詳細は判らないが、この大会の経費は誰が出すのだろう?
映画の中に
『自由に人が撮れなくなってしまった時代。おかしな時代になりましたね』と言うセリフがある。
この大会の主旨であるならば、即刻見直すべきである。
言うまでもなく、芸術とは個人の資質。従って、団体として競い合う意味が全く無い。
常連校だった我が高校は、学科が変わってから、参加を取りやめているらしい。個人的には賢明な判断と思う。
名前と生まれた日を焼印して。居場所はここにあるぞって
映画「写真甲子園 0.5秒の夏」(菅原浩志監督)から。
この作品の面白いところは、鑑賞する人の見方によって、
いろいろなヒントを与えてもらえるところ。
「まちおこし」の視点で見れば、
「写真文化首都 写真の町 (北海道)東川町」の取り組み。
写真を撮る人にとっては、顧問の先生のアドバイス
「この人の何を撮りたいのかもっと考えて撮らな、あかんねん。
これ、ただ写してるだけやん。なんやこれってのを撮ってきな」が
心に響くはず。
その中で、私が気に入ったのは、東川町の椅子の話。
(この話が事実なのか、今でも続いているのかなど、不明ですが)
写真の題材としても美しい、木製の子供用の椅子についての説明。
「これは、この町で生まれた子供に贈る椅子べ。
ほれ、名前と生まれた日を焼印して。居場所はここにあるぞって、
一脚一脚、手作り」というもの。
生まれてきた赤ちゃんに、1人の人間として居場所を与える、という
その心の広さに、感激してしまった。
その意味が理解できた時、ここで生まれた子供たちにとって、
その椅子は宝物になるに違いない。
北海道東川町・・いいまちづくりをしているなぁ。
リアルな感じ
青春ものによくある、
挫折して成長して最終的には何もかも上手くいく。
を想像していたので全部が全部うまくは運ばなかったラストにリアルだな、と思った。
全部上手くいきはしないけど、一応全員何かしら「成長」をしたように感じられたのでいい印象で終わった。
キャストはこのために半年?カメラをみっちり練習して
劇中の写真は本当にキャストが撮ったもので、プレゼンシーンはキャストが考えて、審査員のコメントもほぼ台本なしだったそう。
それが要因か、プレゼンシーンの緊張感や空気感が良かった。
主演の一人の甲斐さんは、映画初出演どころか初演技作品だったそうだが、プレゼンシーンがとてもリアルだったために演技が気になる。ということはあまり無かった。
物語を通して、メッセージ性は正直あまり分からなかったが、
写真甲子園を知るきっかけとしては入りやすい気がした。
観たあとにとても写真が撮りたくなる。
普通にいい話、ドキュメンタリーのような感覚でみた。
機会があればまた観てもいいかな。という印象。
ただ、いくら焦ったとはいえ川に入ったままSDカードを取り出すのはちょっと信じられない。
ベストポジションだったとしても、、、危険すぎる。
見た人に委ねる系作品
色々問題提起しているが結論が無いのでスッキリしない。
学校の在り方、教育論に焦点をあてるのか、カメラマンのマナーに焦点をあてるのか、高校生の恋愛に焦点をあてるのか、写真甲子園のドキュメントにしたいにか、何ともピンボケな作品となっている。
自分で考える系が好きな方にはお薦め。
結論聞いてスッキリしたい方は消化不良でお薦めしかねる。
涙腺の緩んだ年寄りは何度かウルウルできただけに残念。
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