素敵な遺産相続のレビュー・感想・評価
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女は強いよ
歳をとっても、婆さんと言われても、人目を気にせず楽しまなきゃ絶対に損ですよね。日本では「いい歳して恥ずかしい」という言葉がありますが、いい歳って何なんですかね? そういう意味で、欧米や欧州は羨ましいなあと思いました。マダム達にはもっと破茶滅茶して欲しかったですが、この作品を観ていたらなんだかふっと心が軽くなりました。
すてき
夫に先立たれた女性が、思いがけず手に入った高額の遺産を元手に親友とバカンスに出かけ、人生の再スタートを図ろうとする姿を描いたハートフルコメディ。元教師のエヴァは長年連れ添った最愛の夫に先立たれ、40年来の親友マディは気落ちするエヴァを明るく励ましていた。そんなある日、夫が残した生命保険5万ドルが、保険会社の手違いで500万ドルも振り込まれる。エヴァはすぐに返金しようとするが、マディの提案で、そのお金を使ってバカンスへ出かけることに。保険会社の職員ヴェスプッチは、間違えた保険金の回収のため、エヴァたちの後を追う。
ドタバタ劇が繰り広げられお金を取り返したエヴァは余命わずかなマディに半分を渡し、マディは好青年と浜辺で過ごすのだった。
往年の名女優が今なお輝いて見える作品。
名女優たちの狂宴
御年83歳のシャーリー・マクレーンと御年68歳のジェシカ・ラングの大ベテラン女優がダブル主演したコメディ映画である。
マクレーンの娘役でデミ・ムーアも共演している。
筆者がムーア主演の『ゴースト』を初めて観たのは、高校生の時分に当時ホームステイで厄介になっていたイギリス人家族の家でであった。しかも字幕なしで一家と共に強制的に鑑賞させられた。
正直何を話しているかは全く理解できなかったものの、ハスキーボイスで美人なデミ・ムーアは強く印象に残った。
『ゴースト』の彼女が確実に絶頂期だと思うが、その後は妊娠ヌード、坊主刈りまでしたのに主演した『G.I.ジェーン』の役でゴールデンラズベリー賞で最低主演女優賞を受賞してしまったことやブルース・ウィリスとの離婚などなんだかゴシップネタしか覚えていないハリウッド女優である。
そんな彼女を久しぶりにスクリーンで見ていささか驚いた。すっかり老けた。
一方シャーリー・マクレーンは『アパートの鍵貸します』など若い時の作品も見ているが、今おばあちゃんになってからの印象の方が強い。
年を取っても輝く人、年を取ったら輝けない人、そんなこともあるものかと勝手な感想を抱いた。
老人が主役の作品を日本と欧米で比較した時に、介護や認知症など圧倒的に日本の作品は暗くなる。
日本人のDNAには心配性の遺伝子が欧米人より多く含まれているというが、そのような作品ばかりでは気が滅入る。
日本で老人を主役としたコメディを思い出そうとすると近年だと北野武監督作品『龍三と七人の子分たち』だろうか。ちょっと本作と毛色は違うか?
いずれにしろ日本ではどうしても高視聴率を獲得しているテレビドラマ『やすらぎの里』に行き着いてしまう。
この手の王道コメディはハリウッド映画という外国のものだから受け入れられるだけであって、もし日本人が演じたなら受け入れられる下地すらないかもしれない。
ましてや老人の性まで明るく扱っている。
主演の二人はマクレーンの死んだ亭主の500万円の生命保険が何かの手違いで5億円になって手に入ったことでスペインのリゾート地で豪遊し、そこから物語が動き出しドタバタ劇へと展開していく。
筋立てはいろいろとご都合主義な感は否めないが、コメディとはそもそもそんなものだろう。
別に芸術作品を狙ってはいないのだから。
もし日本でこれを翻案して同じような作品を創ったら?
こんなのは現実的じゃない!と総ツッコミされて終わるのだろうか?
ただ日本には日本特有の感性で作られた老人コメディがもっとあってもいいと思う今日この頃である。
ドタバタコメディを楽しもう!
いつ死んでもおかしくない婆さん二人が、夢見心地で繰り広げるドタバタ劇。劇場に来ていた婆さん達は声を上げて笑い結構受けていた。老後のささやかな楽しみってこんな夢を見ることかな。
大女優の未だ現役ぶりを楽しみつつも、内容はお粗末。
シャーリー・マクレインのジェシカ・ラングというなかなか濃ゆい面子で繰り広げられるコメディということで、女優の力量には不安もないし、大分お歳も高く積み重ねられた女優たちが未だ主演を張るその醍醐味が堪能できるのは有意義なこと。おばさんになろうがおばあちゃんになろうがチャーミングであることに変わりのないマクレインと、芸達者でコメディもお手の物(そういえば彼女が1度目のオスカーを受賞したのは「トッツィー」のコメディ演技だったか)で女優の余裕を見せるラングのそれぞれに楽し気な演技合戦を見ていれば、ある意味で満足ではあったのだけれど、話の内容がいくらなんでもお粗末というもので、「気楽に楽しめる」という域を超えて、正直なところ・・・オ・モ・シ・ロ・ク・ナ・イ?
物語は、夫の死後、手元に入ってくる生命保険金の金額がケタ2つ間違っていた・・・!というところからくる喜劇で、巨額の臨時収入に動揺しながらも豪遊する大女優二人を堪能しつつ、ちょっとしたスパイスとして二人を追う保険会社の窓際社員の存在が効けばそれで十分な映画だったと思う。いい意味で「他愛もないコメディ」「真っ当なドタバタ喜劇」として作ってくれれば十分な内容で、むしろそうしてもらった方がスッキリして良かったのではないかと思うのだけれど、しかしながらこの映画は、特に意味をなさないラングの「余命わずかの病」という設定と、途中から二人の主演女優が盗まれたお金を巡って犯人捜しを始めるという迷走に突入し、何が何だか、お話がしっちゃかめっちゃか。
最終的にお金を盗んだ犯人を捕まえて一件落着ってことになっているけれど、そもそも論点が思い切りズレてしまっています。本来の受取額と違う金額を使っておきながら、使った分はカジノの勝利金で返せるから万事OKって逃げ口上みたいなハッピーエンド。そんなのアリ?
大女優が現役で溌剌とした芝居を魅せたり、年老いても恋をする様子や、現実にはできそうもない豪華な遊びを疑似体験することで、勇気を貰ったり元気を貰ったりっていうことは出来るかもしれないとは思いつつ、せっかくマクレインとラングを集めたのなら、もっと充実感のあるコメディが良かったな、と感じてしまうのも致し方ないかと思ってしまった。
豪華な吉本新喜劇
老人たちのドタバタコメディー。
言ってしまえばそれまでだけど、そこはさすがオスカー女優!
保険金使い出してからのふたりの佇まいは大したもの。
あれは日本の老女優にはマネできないかな。
ちょいちょい出てくるデミムーアもいいアクセントになってたけど話が軽すぎて、、、
休日の暇潰しにオススメです。
高齢者の下半身事情はどうなっているのだろう?
ひととき、世界の富を独占する富裕層の一人となって、リゾート三昧を体験してみませんか?
そんな謳い文句の豪華ツアーを擬似体験したような。
高級なトリミングサロンでお手入れされたワンちゃんばかりが散歩に連れられている恵比寿ガーデンプレイスで鑑賞しましたが、自分だけ場違いな感じがしてしまいました(≧∇≦)
ダーティーグランパもそうでしたが、高齢者の下半身ネタが最近増えてる?
日本の高齢者の実態は一体どうなっているんだろう?気になりますね。
今も尚チャーミングなレディス
シャーリーマクレーンはどこか小森のおばちゃまを思い出したけど(笑
ジェシカラングとの痛快ドタバタ劇なれど女の色香は死ぬまでなのね!
人生の先輩の笑って泣いての素敵な物語!
全国興行になってくださいね!
泡銭
手違いで500万ドルの保険金を手に入れた熟年女性とその友人のドタバタバカンスの話。
明るく楽しくコミカルなつくりだけど笑いは下ネタに頼りがち。
ドタバタコメディだし、ツッコミ無用ながら、あまりに浅く練られていないテキトーなリアクションと展開で、悪い意味でばかばかしくて、大笑いさせてくれる様なものも唸らせてくれる様なものもない。
これがハートフルコメディってどういうことだ?
暇つぶしにはなったけれど、見終わって良くも悪くも何も残らず、「あー楽しかったー」ともならなかった。
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