「なぜまた「カントリーロード」?と思っていたら・・・」ローガン・ラッキー kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
なぜまた「カントリーロード」?と思っていたら・・・
『エイリアン:コヴェナント』と同じ冒頭文。今年(2017年)2回目の「カントリーロード」がメインで使われるのも偶然かなと頭を働かせていると、なんとその『エイリアン:コヴェナント』の主役でもあるキャサリン・ウォーターストンが出演している!その歌詞にもあるウェスト・バージニア州がメインとなる作品です。
鉱山で働くジミー・ローガン(チャニング・テイタム)は足が悪いという理由で理不尽にも解雇される。弟のクライド(アダム・ドライヴァー)は戦争で左手を失うという不幸に見舞われるが、なんとかバーテンダーとして働いている。“呪われたローガン一家”と噂されるが、ここらで起死回生の一発を!と、NASCARのレース中に地下の金庫に集められる売上金を強奪しようと計画を立てるのだ。
壁に貼ってある計画の10か条は全然計画になってないし、かなり行き当たりばったりなのかと思っていたら、そうでもない。まずは爆破のプロであるジョー・バング(ダニエル・クレイグ)の協力が必要となったため、刑務所で面会し、彼を脱獄させ、強盗終了後に再び刑務所に戻すという作戦だ。そのため、クライドがコンビニに車で突っ込み、同じ刑務所に入るという、ちょっとふざけた計画。さらにメリー・ローガン(ライリー・キーオ)と、バングの2人の弟をも仲間に入れる。
全編通してゆるい会話で笑わせてくれる。盗みのシーンもどことなく可笑しい。エアシューターの一部を爆破で壊して現金を吸い取るという珍しい手法なのですが、クライドの義手が間違って吸い込まれるとか、ボケすぎだ。計画は居なくなったクライドとジョーのため刑務所内でも実行される。完全犯罪とするべく、意外にも細かな計画が立てられていたのだった。欲を出すと失敗する。ということが印象に残る。
FBI捜査官役でヒラリー・スワンクを使うなど、かなり贅沢な配役です。なんとも疑わしいローガンたちであったが、アリバイにも気をつかっているので、捕まえることもできない。しかも、盗んだ金の大半をガソリンスタンドに置いて行って、金額さえハッキリさせないところもよかった。
【2017年11月映画館にて】