サバービコン 仮面を被った街のレビュー・感想・評価
全62件中、61~62件目を表示
エスカレートしていく暴力の連鎖
そこで何が起きているのか、じっくりと考えさせられる社会派作品 クスッと笑えるところもあるけれど、思った以上にしっかりと社会派だった ジョージ・クルーニー監督作品 1950年代後半のアメリカ 「理想の街 サバービコン」にやってきた黒人一家と 彼らを追い出そうとする町民による暴動 そして、その一家の裏で暮らすガードナー一家に起きた事件… 彼らの身に次々と起きる暴力的なできごとの発端には「人と融和できない者は邪魔者」「邪魔者は消せ」という身勝手なエゴがある では「融和できない人」とは、どういう人を言うのか 肌の色や髪の色が、みんなと同じならいいのか 素直に人の言うことを聞けばいいのか そして人々の「邪魔者は消せ」という思いは、段々とエスカレートしていく この映画では 街で起きている黒人排除運動と その裏の白人一家で起きていることを並列して描くことで 実際に起きた差別問題をより身近な問題に置き換えて考えさせるように作られている 最後に希望が描かれることが救いだけれど、果たして、その希望は身を結んだのかと考えると その歩みのノロさにため息をついてしまう作品だった
コメントする (0件)
共感した! (0件)
この映画をつくる意味
コーエン兄弟ぽいなあ、と思ってみてたら、脚本がそうなのね。 いつ頃からなのか、コーエン兄弟の映画って 【物語のための物語】って感じがしてて、結局なにがいいたいのかよくわからないんです。 意外でシニカルでケレン味もある。だけど中身がない。 今作もまさにそんな印象。
全62件中、61~62件目を表示