「賛否は必至。人間が持つ二面性の怖さとは。」サバービコン 仮面を被った街 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
賛否は必至。人間が持つ二面性の怖さとは。
【賛否両論チェック】
賛:黒人差別を平然と行う街の人々や、どこかぎこちない家族の姿を通して、人間の二面性を垣間見る恐怖感がある。
否:物語の主軸となる事件同士が全く関係ないので、主張が伝わりにくい印象が強い。ストーリーもかなり予定調和。
時代背景があるとはいえ、住民達が公然と黒人差別を声高に訴えるその姿には、改めて人種差別問題の根深さを思い知らされるようです。そんな街にあって、どこか不穏な動きを見せるガードナー達。彼らの素顔もまた、人間が持つ二面性を垣間見るようで、思わず考えさせられます。
ただ、どうしても途中から先読みが出来てしまうストーリーや、変にグロい描写がやや気になってしまいます。また、そもそもの黒人差別騒動とガードナー一家の事件が直接関係ないので、お話がどっちつかずで、伝えたいこともあまりよく分からない感もあります。
良くも悪くも、好みや評価が分かれそうな作品です。
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