「☆☆☆★★★ 平和な白人新興住宅地に突如黒人家族が越して来る。 直...」サバービコン 仮面を被った街 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
☆☆☆★★★ 平和な白人新興住宅地に突如黒人家族が越して来る。 直...
☆☆☆★★★
平和な白人新興住宅地に突如黒人家族が越して来る。
直後から巻き起こる、これまでには起こらなかった犯罪に、ありとあらゆる人種差別の数々。
こりゃまた毒が有り過ぎる。
脚本にはコーエン兄弟が関わっているだけに、全編が悪意に満ち満ちている。
それだけに賛否両論…って言うか、否だらけになる予感しかしない。
何しろ白人主義者側から観たら、触れて欲しく無い事ばかり。
反対に黒人の立場からしてみると。映画の中に出て来る黒人一家は、まるでガン細胞の様な描かれ方に見えてしまう。
これって誰も得しないんじゃあなかろうか…と。
ジョージ・クルーニーは、これまでにもそんなアメリカの恥部を描いた作品に監督・出演し、数多く関わっては来ていたが。流石にここまで行ったらなかなか擁護する人はいなさそうな気がするんですよね〜。
これまでのアメリカ映画だと。主人公側が差別を受ける描かれ方が主なのに対して。この作品では、作品の内容とは違う部分で人種差別が起こっている為に。人によっては「それいる?」…と思ってしまうでしようね。
それでもコーエン兄弟とクルーニーの事ですから。当時の白人社会の中で起こった状況は、しっかりとリサーチされていると思え。あの様な出来事はリアルな現実だったのだろう…とは思える。
一体褒めてるのか?それとも貶しているのか?何だか書きながら、自分でも分からなくなってますが。なんだかんだとそこそこの高得点を点ける(苦笑)
映画を観る際には、編集等のテンポを重視するところが多少有るので。この映画のその辺りがちょっとツボだったりするからなんですが。
多分それよりも1番の原因として、他人よりも捻くれているからなんでしょうが(^^;)
2018年5月4日 イオンシネマ板橋/スクリーン11