ゴースト・シャーク

散々、アメリカ人の鮫映画好きには触れてきたがこの作品はもうなんでもありのハチャメチャ作品。水がなかろうが遮蔽物があろうがお構い無しに奴らは食いまくる。一風変わったモンスターホラーパニック映画です。あ、そうそう、あくまでもB級作品ですからホラー好きか鮫映画大好き、下らない作品大好き人以外は見ない方がお勧めですよ。

序盤で既にわかる通り（ていうか説明読んだ時点でわかると思うけど）、完全にB級臭のプンプンする作品なんだけど、実際幽霊になったサメもめちゃくちゃ安っぽいCGなんだけど、こういうの結構好きです。

特筆すべき点はあまりないですが(笑)、「サメのお化け」っていう設定が目新しいっていうくらいでしょうか。
サメ映画って、何かわからないけどファンがついてて、「サメ映画と聞くと（どんなにクソ映画臭がしても）見たくなる！」という人達がいるらしいんですが、気持ちは分かる気がします。うーん、何というか、どんなに安っぽくてもある程度許せちゃうと言うか。笑

あらすじ：
釣り大会をしていた夜。もうすぐ0時になろうかという時間に、大会参加者を乗せたボートがまだ海に一隻あった。参加者の親子は大きな魚を釣ろうと躍起になっているが、主人公エヴァの父親である船長はウンザリしていた。そろそろ帰るかという時、大物がかかるが、それをサメに横取りされてしまう。激高した親子はサメを銃やボーガンで滅多打ちにして殺す。娘が一部始終を動画に撮っていたが、ビデオカメラに向かって「サメを殺してやった！」と話している最中、親子ともども殺したはずのサメに食われ、船長までもがサメに食われて死んでしまう。
翌朝、エヴァを含む高校生の男女グループが海に遊びに来ていたが、父親の船を見付けたエヴァと妹のシスリーは、泳いで船の様子を見に行き、ビデオカメラを発見する。同じころ、海で遊んでいた友人達が透明のサメに襲われ、1人が犠牲になる。警察の事情聴取で「透き通ったサメに襲われた」と口々に話すが当然信じてもらえず、イカレた奴と町で有名な灯台守のフィンチが「霊の仕業だ」と言うが…

映像は予想通りの安っぽさでしたが、まぁ～『ジョーズ』の2だか3だってこんなモンだったじゃん、ヘーキヘーキ！と思いながら最後まで見ました。
お化けなので本当に透き通っていて、低予算のサメの安っぽさを軽減（？）していますし、お化けだから海だけじゃなくどこにでも現れる。発想が面白いです。
物凄く勧めるわけではないけど、サメ映画好きな人、B級好きな人は一度は見てみても良いのではと思います。
また、ハリウッド作品で多い「黒人は大抵良い人役」「小さい子供はクソガキでも大抵死なない」を覆してきたので、個人的にはそこも満足。小さい子供でもクソガキはやったれやと思うことも多いので（そのくらいマジのクソガキがたまに出てくるので…）、自業自得でしたね！！と漸く声を大にして言えます（なんて奴だ）。

世間様がスター・ウォーズだアナと雪の女王だと騒いでる時に、自分は何見てんだろと思わないでもないですが…やっぱり家で見るやや安っぽい映画も良いですな。
映画館で観る超大作も良いですが、一見チャチな作品にも良い所はあるんですよね。意外と低評価映画の方が自分には刺さったりして。

万人に推すわけではないですが、B級でも全然気にならないという人にはお勧め。
別に何か教訓があるわけでもなく、記憶に残るかと訊かれたらそうでもないですが(笑)、家でボヤーっと見るにはちょうど良い映画です。
ちょっとグロい場面もありますが、結構わざとらしくてリアルさはないので（いや、本物見たことないから意外とこれがリアルなのか知らんが）、グロ苦手でも普通に見られました。内臓グシャーとかはないです。せいぜい身体が真っ二つ程度。
ところで「フィンチ」って名前、まさかハリー・ポッターのフィンチから取ったわけじゃないよな？役どころ的に似てるけど。

ネタバレもくそもない映画なので、レビュー書くのも気を使わなくて良いですね。
気楽に見てください。

生命の神秘に感動。

「呪怨」を超えるドッキリ。