ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命のレビュー・感想・評価
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実話と言うのに驚き
戦争の怖さ、人が人ではなくなる。
感動。
ユダヤ
感動のストーリー
2017-98
奇しくも、今日はシャンシャンのデビュー日だったはず。
「パンダって、目の回りの黒いの取ったらただのクマでしょ、かわいくないよ」とか言うかわいいこと言わない母親に育てられたので、あまり興味がないわたしはこちらの動物園へ行きました。
ジェシカ・チャンスティンは、ケツアゴ界のホープだと勝手に思っていて、映画ファンに好まれそうな映画に出てるイメージ。
期待して見た割には、期待を越えなかったなぁ……。
舞台はポーランドなのに、なぜか英語でしゃべってる。
まぁそれ言ったらハリウッド終わりなの重々わかってます。
でも『空海』(予告編だけだけど)、中国語喋ってるし。
それに、ポーランド人の友達や、ポーランドに旅行したときに思ったんですが、若い人たちは英語話すけど(訛りは、劇中の感じです)、50代くらいから結構通じないんですよね。
そういうの見てるから、違和感だったんだと思います。
あとは、駆け引きを描くのは女性ならではの苦悩を現してるのかもしれないけど、それよりか、
逃がしたユダヤ人たちとの再会シーンのほうが見たかったかなぁ。
それって日本人的な感動パターンなのかな。
父親のいなくなった家で母親を強く支える息子と、動物園スタッフのおじいさんがいい味出してたと思います。
普通に感動。
普通の人の、勇敢な戦い
実話を基にした作品。
第二次大戦時、ナチスに追われたユダヤ人をワルシャワ動物園の園長をしている夫とともに、動物園で匿った女性の姿を描く。
ナチスからユダヤ人を救った人物って、たくさんいるんですねぇ。今回のジャビンスキ夫妻も、そのような人物に名を連ねます。不勉強ですが、この映画を見るまで、彼らの活躍は知りませんでした。
それにしても、ナチスの裏のかき方、と言うか、このジャビンスキ夫妻とナチスの近さは、他の人たちと比べても一二を争うのではないでしょうか?ナチスの高官が、元々友人であったと言う事もあって、何かとちょっかいを出してくる状況の下での活動の緊張は、如何ばかりか。いやぁ、5年?、よくバレなかったと思います。
それにしても、ダニエル・ブリュール、彼は芸達者ですねぇ。今回は、ナチスの高官を演じたわけですが、明示的に権力を笠に着る訳ではないものの、それも権力を漂わせる人物を上手く演じていました。アントニーナに目を奪われていなければ、もっと早く、からくりを見破る事が出来たのではないかと思います。それだけ上手く、アントニーナが手玉に取ったとも言えるのかもしれませんが。
冷静に考えてみると、ポーランドでの話なので、話されるべき言語はポーランド語なのでは無いかと思いますが、英語での作品でした。そのかわりと言うべきなのか、みんな妙な訛りのある英語でした(苦笑)
普通の夫婦の、勇敢な戦いです。
いつまでも大切にしたい映画
戦時下、ナチスの目を逃れてゲットーから少しずつユダヤ人を救い出していくことは生ゴミの回収という隠れ蓑を機能させることでヤン夫妻にとっての一種のルーティンだったわけです。そして、このルーティンはナチス占領下という非日常の中のひとつの日常となっていました。
あの優しい夫のヤンが嫉妬のあまり、外(現場)の悲惨さは家にいると分からない、とアントニーナを詰るシーンがありましたが、兵士になれない妻は家を守る以外に選択肢はないわけですし、終戦後、結局男たちが帰る場所は妻が守っていたその家(建物というよりはHOMEという空間)なのです。
妻が経験できないことを取り上げて、お前には分からないんだと責めたり、やり込めるパターンは
現代の夫婦間でもありますね。お前には酒の付き合いの大事さが分かってない、とかね。男って身勝手でズルいなぁ。
戦時下の日常に於ける残された人たち(特に女性)の闘い。
これは『この世界の片隅に』と共通する要素なのですね。淡々と時間を追っていく描き方も似ています。
劇的でなくてもジワジワと感情が揺さぶられ、心の深いところに何かが刻まれる、『この世界の片隅に』と同様、いつまでも大切にしたい映画です。
余談ですが、『女神の見えざる手』でジェシカ・チャステインの演技を競演させ、『否定と肯定』でナチスのホロコーストについて全く違う観点から迫らせるとは、日比谷映画街の面目躍如といったところですね。東宝さん、なかなか粋な計らいだと思います。ありがとうございます。
人間の良心
今日の次は明日ではない、戦争。
兵士ではない、敵でも味方でもない市民が戦争に巻き込まれるという、
当然の現実です。
この現実の状況下で、瞬時にどう生きるかを決断し、その結果を受け
入れることになります。
この現実を受け入れた結果が、仕事も、夫婦も、家族も、友人も
押しつぶしていくという緊張感があります。
今、戦争が起きたらどうしますか?
戦争を経験したことのない、戦争の話を直接聞いたことがない
人には想像することすらできないと思います。
戦争は想像できないとしても、ハラスメント、嫌がらせ、いじめ程度
なら経験はあるのではないのでしょうか?
ハラスメント、嫌がらせ、いじめを見たとき、聞いたとき、立ち上がって
手を差し伸べることができますか?
アントニーナとヤンとポーランド人に拍手!
ダビデの星
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