ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命のレビュー・感想・評価
全66件中、1~20件目を表示
ジェシカ・チャステインの目論見は見事に成功している
かつてホロコーストを扱った映画は数あれど、ナチスのゲットーから多くのユダヤ人をこっそり救出し、自らが経営する動物園の檻の中に匿った夫婦がいたとは!?その事実にまず衝撃を受けるが、さらにこれが、1人の女性の奮戦記として描かれている点に注目したい。彼女、アントニーナがミッションを遂行する上で夫とナチス将校との板挟みになり苦悩する姿は、このジャンルに生々しい性の匂いを含ませて何とも新鮮なのだ。描かれ尽くされた歴史上の事実を、女性のメンタルに落とし込んだのは、製作総指揮も兼任する主演のジェシカ・チャステインの狙い。彼女の目論見は見事に的中している。
家族で見れるホロコースト作品
のめり込み女優入魂の一本
個人的に好きな女優さんなので、彼女の出演作はなるだけ見るようにしている。見る前の印象は「重たそうだな…」まあ、だいたいは、重厚なヒューマン系ドラマ作品がほとんどで、見終わった後に考えさせられるような役回りばかり演じているのだけれど、今回は、時代の波に飲み込まれる優しく、美しい女性。いままでの力強い印象の女性像とは一味違う。
史実に基づいて作られた映画なので、脚色がどの程度施されているのか分からないが、あえてステレオタイプの歴史に翻弄される女を体当たりで演じている。とにかく、初めから終わりまでジェシカが出ずっぱりで、ファンとしては見ごたえがある。それでも、重たそうな印象を少しでも軽くできれば、と思い、吹替え版で見たのだが、どうしても気になったので、やっぱり字幕スーパー版に切り替えて見直した。
例えば、サンクトペテルブルクという地名がセリフの中にあるが、歴史上はレニングラードじゃないのか?なんてことが気になって、吹替え版では分からないことが確かめたかった。いずれにしろ、登場人物たちはみな英語で会話するので、ドイツ訛りのドイツ兵、ユダヤ人がお祈りに唱える言葉、言葉遣いにそれなりの配慮はあるものの、最大多数に楽しめるように作劇してある。『女神の見えざる手』の、セリフの多さに圧倒されたが、字幕は素晴らしかった。今回も、字幕の担当は松浦美奈さん。なんとなく、ジェシカ・チャスティンの作品には、彼女の翻訳が合っているようだ。
映画として見ると、抑制された演出で、見るものに想像させる作りになっているようだ。前半部分は、猛獣の檻に爆弾が落ちる描写があったりして、ド派手な戦争が展開するのかと思ったりもしたが、あくまで、人間のドラマに重点を置いて作劇しているので、予算配分的に、カロリーの高い画面作りには限界があったようだ。
これから数年以内に、ジェシカがオスカーを獲得できないかと、気を揉んでいる。なにかと体制に反目するようなギリギリの問題作が続くので、政治的判断が問われるだろうが、そういう役を好んで演じているに違いない。それでも、『オデッセイ』『インターステラー』なんて娯楽大作にも溶け込むし、『X-MEN』の新作に名前が挙がっていたりする。これからも目が離せない女優さんだ。
主人公は魅力的な女性
彼らの信念と勇気に感動しました!
少し単調に感じました。
ワルシャワ動物園のオーナー家族が、危険を顧みずユダヤ人を救うために奔走する物語で、実話なのだそうです。
ホロコーストの映画は幾つも観ていますが、いつも人の命の軽さに恐怖を感じます。そして、普通に暮らしている人々がいつでも殺戮者になり得ることに。
この映画でもゲットーを逃れたユダヤ人が無慈悲に無造作に殺されるシーンが出てきます。名もなき善良な一市民に密告されたことが原因で。
もしかしたら数年後の日本でも同じような状況になっているかもしれません。そのような状況で、自分が密告者となってしまう可能性に大きな恐怖を覚えます。
感動作
【多くのユダヤ人を救った動物園園長夫妻の物語。ジェシカ・チャステイン主演作に外れなし。】
第2次世界大戦中のポーランド・ワルシャワで、動物園の園長夫妻が300人ものユダヤ人の命を救った実話を、ジェシカ・チャステイン主演で映画化。
と当時のフライヤーに記載があるが、矢張り魅力的なのは園長ヤンの妻アントニーナを演じたジェシカ・チャステインである。映画の規模的に大掛かりな爆撃シーンはほぼ、音声のみで描かれるが気にならず。
アントニーナに気のあるヒトラー直属のヘックをダニエル・ブリュールが演じるが、本当にこの人はドイツ人将校役が似合う。
アントニーナとヘックの手に汗握る遣り取りが面白かった事とともに、戦時中の動物園に飼われていた動物たちの悲惨な末路(含む、日本)に心痛んだ作品。
<2017年12月26日 劇場にて鑑賞>
実話ネタ。ポーランドのワルシャワ動物園は今も存在するとか
しょっぱなからジェシカチャステインがノーブラで起きてきたらもう色々期待してしまった。
何もない、無骨な旦那さんに謝れ。
唐突に妹を産んだ印象。
シンドラーや杉原千畝のようにユダヤ人を救った偉人さん夫婦のお話。
本人映像は無し。
G指定で描写はないにせよ幼気な女子を二人がかりでレイプして人格崩壊させてしまう辛いシーンあり。動物も死んじゃう。
ホワイトライオンより兎とバイソンがメイン
まあほぼ想定通りに物語が進むため面白みには欠ける。
つくづくポーランドをいう国は辛い歴史を歩んでいるなぁと不憫に思った。
タイトルなし
全66件中、1~20件目を表示