「ズー・ギャング」ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
ズー・ギャング
つまるところ戦争や災害といった逆境においては、まずは人間の救済が優先されるわけで、その他の動物はないがしろにされてしまう。もちろん主人公夫妻に非はない。冒頭象の子を救う感動的なシーンがあるだけに、ユダヤ人救出の一方で動物たちがどれだけ犠牲になったのかが気にかかる。ま、所詮動物園は「狭い空間での生活を余儀無くし、飼い殺しにする、人間中心の施設」ではあるのだが。
ヤヌシュ・コルチャックとの束の間の邂逅も印象的だ。両手を挙げて列車に抱き上げてもらうのを待つ子どもたちの表情がせつない。
それにつけても、ホロコーストの惨劇を経てきた挙げ句の、イスラエルのパレスチナに対する仕打ちはどうなのか。
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