アイスと雨音のレビュー・感想・評価
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フライヤーを見て、この映画が気になった。(恐らく)同じ世代の少年と...
フライヤーを見て、この映画が気になった。(恐らく)同じ世代の少年と少女の葛藤がその中から垣間見えた気がして、どうしたことかこの映画を観なくちゃという謎の使命感に駆られた。
わたしは一方的に感情をぶつけられることが苦手なので、劇中のそういうシーンではずっとドキドキしていた。主人公の危うくざらついた心に触れそうになると、わたしは声を出して泣きそうになった。
映画を見見終わったあと、少しだけ心がモヤモヤした。劇中の中に並べられた言葉が曖昧で抽象的だったのが原因だと思う。でもそれはそれでいい。
監督や演出家の自己満足なのでは…と疑問に思った箇所もあったが、金曜日のレイトショーにはぴったりの映画だと思う。
しかしもう二度目を観ることはないだろう。
同じ映画を何度も観るわたしには、一度で満足できる映画だ。
映画好きも、演劇好きも
共感というより、映画の世界にのめり込んでいく感じ。舞台と同じ感覚にとらわれました。泣けるとか、そんなんじゃなく、圧巻の一言です。
日常が演劇であったあの頃を思い出して、グッときました。好きな作品だな~
圧感だった。 観たあと声が出ないくらいに MOROHAの歌詞と声が...
圧感だった。
観たあと声が出ないくらいに
MOROHAの歌詞と声が耳に響いて
息の根が止まりそうだった
こんな映画見たことがない
生きる映画だなと思った
もう一度あの映画館に戻りたい
言えるようにならなくちゃ
ストーリー自体はシンプルだけど、まず役者陣の演技が本気でイライラするくらい素晴らしく命燃えてて、不穏な劇中劇のパワーも凄くて面白かった。
最後のシーンでは思わず拍手したくなった。
劇中劇と劇中の現実の切り替えや時間の経過を分かりやすく観せてくれるのが嬉しい。
分かりにくいことも多いし、いかんせん主人公がかなり癖のある感じで感情移入することはあまりできなかった。
若い子たちがもがいて苦しんで楽しんでいる姿をずっと眺めている気分。
でも彼らの怒りと熱と感情は痛いほど伝わってきた。
凄く良かったのがMOROHAの音楽で、この映画を観るまで全く知らなかったけどかなり衝撃で胸めちゃくちゃ打たれた。
基本的にバックミュージックの立ち位置なんだけどところどころで役者たちがMOROHAを意識して見つめるシーンがあったのも良かった。
これからちょいちょい聴いていきたいと思う。
正直画面酔いした。
全編1カットという超困難な演出は凄く良いしかなり活かせていると思うんだけど、やっぱりまあまあ長い時間を大きい画面で観ると身体的に負担はかかるな…
★5
公演中止を告げられるシーン、主人公たちの実力不足を仄めかされるシーンに自分までどきりとして、傷ついて、苛立った。それでも主人公たちはむちゃくちゃに抗おうとするから、自分の怒りまで許された気分になった。たしかに自分にも責められる要因はあったかもしれない、と尻ごんだところに、どう思われるかなんて気にせず怒ってもいいんだと言われた気分になった。
……と思ったら、監督自身の舞台が中止されてたんですね。そうしたら、怒ってもいいよ、というより、こんなことがあったんだ腹が立つんだよ、って映画でもあったのかな。
松居大悟監督の作品は登場人物から人間らしい温度がするからとてもすきです。その人間らしさが悪いと言われるでも讃えられるでもなく、ただこんな人だよね、こんな人もいるよね、って感じで。
★4.5にしたのは今後もっと好きな映画ができたら困るから。本当のところは★5です。
この感じ
松居大悟監督の作品だ。
心の奥の見たくない部分とか、
忘れていた感情とか、
とめどなく溢れてきて
頭の中をぐちゃぐちゃにされる。
息ができなくて、
涙が出る。
帰り道の今もぼんやりしている。
ほぼ密室劇でありながら
さまざまな気色感情の波にさらされる。
驚きの長さのワンカットの最後、
観ている私も彼らと一緒に居る。
驚きの連続、観て損はなし。
74分間1カット。
まるで舞台演劇を観ているかのような、今までに味わったことのない映像体験でした。
実在する稽古場や劇場、下北沢の街並み。
公演中止の責任を負わず、俳優の責任にする狡い制作。
自分の未熟さを棚にあげ、俳優の責任にする狡い演出家。
夢を見せて夢を取り上げ、丸裸で放り出す。
きっと同じような思いをした俳優、もしくは俳優志望は沢山いるだろう。
エンドロールで拍手しそうになった。
それはまるで舞台のカーテンコールのようだった。
芝居の拙さすら魅力に変えて、ただひたすら走り続ける。
彼らが彼らで今だからできる作品。
メッセージ性の高い音楽も、耳に残る。
観て損はなし。
聖地下北沢
えげつなかった、74分ワンカットがすげえとかじゃなくて、いやそれはほんとハンパなくすげえんだけど、それよりもっと彼らの生命燃えてる感じ、オトナによってペチャって潰されてしまったこの一瞬の尊さに眩暈がして震えが止まらなかった。息苦しい。こんな映画に出会いたかった。
松居大悟も松居大悟作品もほんとかっこいいな!!!
2018年公開。初舞台が急遽中止になった若者たちの話を、現実×虚構と映画×音楽など色々入り混ざって展開される74分ワンカットの衝撃傑作。
初TAMA映画祭にて、マレーシアの映画「タレンタイム」との二本立てで公開。&松居大悟と志磨遼平の上映後トークイベント付き…。
松居大悟監督の作品は自分色も色濃いけど常に進化し続けて、めっちゃ面白くて、斬新で、かっこいい。素敵。
トークイベントも良かった。映画作ってる人や映画好きな人、映画関係者の話って延々と聞いてられるよ…好き。
松居監督は同時上映された「タレンタイム」の感想で、敢えてドラマ的なシーンが無いところがいいと言っていて、そこに凄く共感して、嬉しかった。
昔行った下北沢映画祭で上映された「私たちのハァハァ」でのトークイベントでは、若者たちのリアルを撮るときに、例えば花火を観に行って喜ぶ姿を撮るのではなく、花火を観に行きSNSにアップする事に満足している若者のそういうリアルな部分を撮りたいと言ってて…そういうとこだよ良いところ、と感動したのを思い出した。
また、このアイスと雨音の制作経緯として、今年の3月に公演予定だった監督の作ろうとしてた舞台が急遽中止になり、その思いも詰めて今回の映画を撮ったと言っていた。悔しさをバネにこんな作品つくって思いをはらそうとするなんて、かっこいいの極みかよ…
これからもご贔屓にしますm(_ _)m笑
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