劇場公開日 2018年1月20日

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「先入観は捨てて見てほしい」嘘を愛する女 TRINITYさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0先入観は捨てて見てほしい

2018年2月14日
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映画の出来の良さを宣伝が邪魔をする悪いパターンに陥ってますね。

映画の中身と宣伝が違う為、謎解きミステリーを期待した方達の不評を買って評価が低めですが、先入観無しでドラマとして観ればとても素晴らしい作品です。

レビューからストーリーが謎解きではない事を頭にいれてドラマとして鑑賞したのですんなりと話の展開を受け止められ、全てが明らかになった後のドラマに涙がでました。

ずっと一緒に住んでいた彼が名前も仕事も嘘だった事が分かる自己中キャリアウーマン長澤まさみ。

同じく自己中探偵吉田鋼太郎と二人で彼の素性を調べドラマが進んでいく。

ドラマが進んで行く毎に変わっていく長澤まさみの心理描写もなかなかのものでした。大好きな吉田鋼太郎はもう言うべきもなく、DAIGOがDAIGOと気がつくまでに時間がかかるほど化けてましたね。

川栄のクレイジーな役所が少しげせない位で登場人物も素晴らしく、DVDが出たらもう一度見て良いかと思っております。

家族の為に仕事に打ち込み、気が付かない間にその家族をないがしろにしてしまう。誰しもに起きがちな日常。この映画を見たあとには、自分を振り返り反省してしまうのではないだろうか。

大事なものを失って、悔やんでも悔み切れないその過去の過ちをを心が受け止められない時、逃げ出してしまう。
そんな心の弱さを誰しもが持っているんではないのか。

事が起こったあとでは遅すぎる。
仕事ばかりせずに、今日は早く帰って家族と過ごしてみたらどう?
そんな優しい気持ちを映画から頂きました。

映画だけでも充分つたわりましたが、やはり映画化に付き物の尺の問題で省かれた部分もあるでしょうか原作を読んで見ようと思います。

それにしても宣伝担当の人は興業収入を上げるためなら内容と関係ないCM流してあおりますからね。

そんな先入観なして見てほしい良作です。

TRINITY
Lynkeusさんのコメント
2018年4月6日

実は私、生涯に3回、今回の映画の「真相」と同じ状況に知人が遭遇するのを見ています。
「事が起こった後では遅すぎる」・・・まさに、おっしゃる通りです。

ある時は、ご主人が葬儀の途中で卒倒して、救急搬送されました。
(どうでもいい余談ですが、ストレッチャーが棺桶用のエレベーターで上がって来たのには、ちょっとびっくり。)

この映画から、TRINITY さんがとても大切なことを読み取って書き込みしてくださり、嬉しいです。

Lynkeus