劇場公開日 2018年1月20日

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「家族のあり方」嘘を愛する女 takahashiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5家族のあり方

2018年1月28日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

知的

まずは、高橋一生のファンとして観に行った。スクリーンの大画面で彼を観れるというだけでも幸福。
徳間文庫の『嘘を愛する女』を半分まで読んでから、映画を観ました。この半分まで読んで観る方法がとても良かった。子育て中の主婦という観点から、涙が溢れる映画だった。子育て世帯では誰もが経験するであろう緊迫の状況が描かれていて、自分に置き換えて観てしまう。そこを高橋一生が夫側として演じているところに、また切なくゾクゾクとするものがある。映画を観ることでハッとさせられ、失ってはいけないものは何かを考えさせられる。愛する人の嘘を許せるかという問いに関しては、許せると言わざるを得ない。しかし、もっと大きな大切な気づきが生まれる映画。こうなる前に、、、という教訓、戒めにもなる物語。高橋一生演じる桔平の人生、妻には語らなかった思い、桔平の本質を信じてあげること、それが家族の、一人ひとりの幸せにつながるのだと思った。瀬戸内の景色、ゆかりと桔平の部屋のレイアウト、全て素敵だった。

takahashi