劇場公開日 2018年1月20日

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「都合よくはいかないのだ。」嘘を愛する女 mintさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0都合よくはいかないのだ。

2018年1月24日
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鑑賞方法:映画館

彼女にとって彼はベストな同居人だったのだ。自分の方が優位で、自分の生活も仕事も邪魔はしない、居て欲しいときに側にいる。おかしいとは思っていたはずだが、問い詰めて居なくなるのは嫌だったのだ。どうでもよかったのだ。すべてにおいて「都合が良かった」から。都合よく結婚してくれるはずだった。そして彼にとっても彼女は間違いなく都合のいい女だった。いつ出て行ってもいいはずなのに、出行ていけなくなったのだ。
彼がついた出会った時の小さな嘘に悪意はなかった。
嘘の名前と身分証で手に入れた
彼女、に与えられた、緩やかな日常をただ暮らしていた。秘密を打ち明ける術もなく。結婚というキーワードがリミットを告げ始める。彼が倒れてからは、今度はすべて彼のせいで都合よくいかなくなる。暮らしてた彼と横たわる彼といままでの自分を見つめながら、本当の彼を探すために彼女は走り回る。

長澤まさみと高橋一生は素晴らしいが、
戻ってからのパートがなんだか残念。

彼女が、仕事と自分との折り合いをどうつけたのか描いて欲しかった。
彼の目覚めさせ方で作品の印象が変わっただろうに。
川栄とDAIGOはなかなか良い味だったから、だらだら出さずサクッと短めでもよかったはず。吉田さんと奥貫さんも。

mint