「残念な作品」嘘を愛する女 ぴろしきさんの映画レビュー(感想・評価)
残念な作品
題材としてよい監督が撮影すれば、もっと面白くなったのではないか?という強い疑念を持った。
基本構造は夫の嘘を暴く現在の謎解き編と、過去の思い出編がクロスオーバーする形式だが、謎解き編が意外性がない割に非常に長い時間を割いているため、つまらない。
探偵と主役がバディムービー化していくところをやたら推してくるが、この2人からワクワク感は得られない。
本来この物語は過去の2人にもっと焦点を当てるべきであり、出会い、愛を育むシーンや、ブランコのシーンのような2人にあった愛と不穏感をもっともっと強く描かないと、この2人に対する感情移入ができない。作中時間だと過去のシーンが相当短いんじゃないかな?
過去と現在の夫婦関係が交差するタイプの物語としては、ブルーバレンタインという名作がある。このような演出ができなかったのか…惜しい作品。
高橋一生のおさえめな演技はうまい。ここがなかったらかなり酷い作品になってたかも。
絶賛している人は上記作もご覧になってはいかが?もっと感動的だし、色々考えされられますよ。
コメントする