海辺の週刊大衆のレビュー・感想・評価
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妄想という生存本能
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「無人島に何を持ってゆくか」という問いは奥が深い。とりあえず命を繋ぐことが最優先、運よく恵まれたとしても、いつ来るとも知れぬ救助を待つ間、孤独と不安に苛まされることは想像に難くない。適応能力の一つとして空想癖が妙薬とは・・・。
無人島に漂着といってもシチュエーションとして使っているだけだから悲壮感が全くない。笑えるほどではないがクスリとくるものがあるかどうか、他人の妄想、言葉遊びにつきあう時間と包容力のある人以外には無理でしょう。
私の場合は、又吉の一人称で語られるトーンに慣れるまでドン引きでしたが妄想が進むにつれ私の中の妄想が化学反応を起こし始めているのに驚きました。袋とじの真相をあえてぼかしたのは上手いですね。
あまり話題にもならず低予算の小品ですが映画界の裾野の広さを感じます。かっての実験劇場ほどの主張や先鋭さがない分、観る方も気が楽です。
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バカバカしいけど笑える
ストーリーはリアリティがまったくなく、バカバカしくくだらないけど、そのせいか気負うことなく気楽に見れて、くすくす笑いで結構おもしろかった。
子供時代を鈴木福、楽兄弟が共演していたが、可愛らしさ、癒しを加えて、むさくるしさを緩和していた。
袋とじ
原作未読
清掃員として働く男が旅行に出かけたところ船が沈没。気がつくと独り無人島に打ち上げられており、何故か目の前に1冊落ちていた週間大衆を読み漁り妄想に耽る話。
遭難したこととか、週間大衆に載っている記事やグラビアをネタに、言葉遊びをしたり、学生時代や高校時代を振り返ったりと、ひたすら妄想コントを繰り返すす。
これといったストーリーや展開らしい展開はなくふざけた作品だけど、ニヤニヤマッタリ楽しめた。
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