「愛すべき傑作だった」歓びのトスカーナ JYARIさんの映画レビュー(感想・評価)
愛すべき傑作だった
綿密に練り込まれたキャラクター造形が素晴らしかった。
あんなにお喋りで嘘しか言わないベアトリーチェに
なぜかついて行くドナテッラ。
そして次第に仲良くなっていく二人。
どうしてだろうと思ってたけど、途中でわかった。
互いに互いの母親に似ているのよね。
ベアトリーチェの虚言が真実だった展開も好きだし、
施設にしろ、看護師にしろ、女性が優しくてね…。
二人が出会ってよかったですよ、本当に。
ラストの海のシーンもよかったし。
「17歳のカルテ」や
「テルマ&ルイーズ」を思い出させる
心の一作でした。
もうどうしようもなくなった二人だから、
ほんの少しの幸せを探しに。
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