「これは残念過ぎるわ…。」ラプラスの魔女 ガーコさんの映画レビュー(感想・評価)
これは残念過ぎるわ…。
はっきりと言ってしまいます。
これは、正直期待外れの作品です。
「驚きと衝撃の連続」という宣伝ですが…。
そんなシーンあったかしら?と首を傾げたくなります。
そもそもの話ですが、個人的にこの小説は東野圭吾氏の作品の中で「良かった」と言いにくい難作でした。
所々、マンガチックで実感強引な描写があり、あまり好みではありませんでした。
だからでしょうか…、映画化されたものを観ても、心に響くような感動がなかったというのが正直な気持ちです。
映像化しているにも関わららず、行動シーンは少なく、会話シーンばかり…。
せっかくのミステリーなのですから、盛り上がるような部分がもっと欲しかったですね。
それと、話の内容も簡略化され過ぎて、感覚で観るようなシーンが多かったです。
もう少し説明するべきところをきちんと示さないと、一体何がどうなっているのか、辻褄の合いません。
もうちょっと丁寧に仕上げて欲しかったですね。
そして、最大の疑問点ともなったのが主役の存在感のなさ…⁉︎
この小説の主役は「櫻井翔」なのか?
そうだとしたら、ただ周りに流されているだけのよく分からない教授。
ただそれだけの存在となってしまいそうです。
もう少し、櫻井翔であるべき部分を作ってあげても良かったのではないでしょうか?
唯一良かったのは、役者の方々の演技力!
広瀬すずさん、福士蒼汰さんの表情は素晴らしかったです。
また、なんといっても、豊川悦司さんの全身を使った演技力は、クライマックスで圧倒されました。
映画の3分の1が、クラシックの流れる回想シーンという眠くなる展開…。
単調なミステリーに仕上がったのは、三池崇史監督だからなのでしょうか?
他の監督にミステリーをやってもらったら、もっと違う映画に仕上がって居た可能性がなきにしもあらず…。
どうしてこんな仕上がりになってしまったのかと、首を傾げたくなる部分がたくさんあり過ぎて、消化不良となりました。
これは、ゴールデンウィークに観るような特別感はない気がします…。
週末に気が向いた時に観ることをお勧めします…(^^)