「ミステリーとしての緊迫感が…。」ラプラスの魔女 bunmeiさんの映画レビュー(感想・評価)
ミステリーとしての緊迫感が…。
原作は、単行本発売当時に読みました。東野作品は大好きですが、硫化水素事件を謎の美少女と大学教授が真相を突き止める程度しか印象に残っていませんでした。映像を観ながら、少しずつ予知能力に関わる内容を思い出しました。
豊川さん、玉木さん 、福士君、リリーさん、櫻井君、すずちゃんと素晴らしい俳優さんを配しているのに、ミステリーとしての緊迫感があまり伝わらず、全体に盛り上がりに欠けてた感じでした。予知というやや現実離れした能力が、作品のリアリティさに欠けて、自分も入り込めなかった原因なのかもしれません。
廃墟での豊川さんの演技は、素晴らしいけど、あの真っ赤なガウンや舞台演劇のような台詞は、映像としては、不自然だったような…。ああした演出は、三池監督らしさなのでしょうか…⁈
個人的に、すずちゃんは、スクリーンのアップを通して、十分にその美しさが伝わってきました。青春ものから、サスペンスまでこなす、ホントにいい女優さんになってきてると思います。
最近公開した東野作品では、「祈りの幕が下りる時」に、軍配は上がったかなと思います。
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