劇場公開日 2017年7月22日

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「ほろ苦い切なさが蘇る、心のデトックス映画」心が叫びたがってるんだ。 ずーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ほろ苦い切なさが蘇る、心のデトックス映画

2017年7月23日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

萌える

原作アニメは見ずに映画を拝見しました。

冒頭の重要な回想シーンから、
子供の無邪気さと大人の汚さに胸が痛みます。
疲れていたのか私はもう泣いていました(笑)

秩父の自然や夕日が印象的でどこか懐かしい映像。
高校の何気ない風景や、文化祭的なイベントごとを決める際のあの空気感…
そして片思いの楽しさや切なさ。

誰もが経験した自分の高校時代を思い出し、
登場人物の誰かに共感して映画の中に引き込まれます。
あの子の立場だったらこのセリフ、うわ〜!とか考えて、キュンとしたり切なくなったり、ちょっぴりほろ苦い。これぞ青春。

ヒロインの順はほぼセリフもない難しそうな役柄ですが、芳根京子さんが違和感なく演じていて、応援したくなります。歌声が澄み渡っていて綺麗。コロコロ変わる表情が本当に可愛くて大スクリーンで見る価値あり^^

拓実役の中島健人くんは、テレビで見せるキラキラオーラが全然ない、やる気のない瞳が印象的。ただ、あの優しい微笑みは罪だと思います。

石井さんも寛一郎さんもあまり拝見したことはありませんでしたが、役にぴったりでそれぞれの心情が伝わってつい感情移入してしまいました。

スリリングな展開や派手な演出はないけれど、静かにいつのまにか心を奪われ、涙し、癒されるようなそんな映画です。

素朴でゆるやかな景色に、登場人物たちの息遣いまで聞こえる歌声は映画館の大スクリーンと音響で見る価値があると思います。

カップルや友達と行くのはもちろん、疲れてぼーっとゆっくり映画を見たい人におすすめです。

疲れず自然と心が癒される素敵な時間を過ごせますよ〜!

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ずー