勝手にふるえてろのレビュー・感想・評価
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痛々しい、苦しい、いとおしい、
松岡茉由当たってます。
前半のコミカルで、かわいらしくて、明るい、ある意味本当のよしかと、後半の自分に閉じこもって、とげとげして、孤独を嘆くのに自分から孤独になる現実のよしか。演じわけが自然で、どちらもよしかなのに違いがくっきり。
夢と現実を合致させようと奔走したよしかの姿は、痛々しくて、見ていられなかった。痛くて苦しかったけど一皮向けたよしかをみてほっとしたなあ。
自分の周りの人って、意地悪なときもあるけど、ほんとはほとんどやさしいのかもね。
自分の中身のきたなくて、見たくなくて、見せたくない、自分大好きなところを爆発させて、二に飛び込む?押し倒す?場面に涙が止まらなかったのはなぜでしょう。
イタかわいい松岡茉優
テンポ良いし魅せどころも分かりやすくて楽しかったです!皆さん書いてますが何より松岡茉優のイタ可愛さ。松岡茉優のためのキャラではないか?と思うくらい。
個人的にはニのウザさもかなり良い味出してて好きでした。こーいう人居ますよね〜惜しいっていうか最終的にはウザいというか、でもまぁ憎めないかなレベルの範囲には入ってくるかた。笑
そんなニだから、イタいよしかと結局お似合い!結果も納得感あって良かったです。
妄想モノの、よくあるぜーんぶ妄想でしたじゃなくて良かった〜
ポスタの煽りはミスリードだよね。
(1/6)映画館で鑑賞。
松岡茉優みたさで観たが観てよかった。
■妄想彼氏になんか揺れていない。
最初から、周りのひととの会話シーンが嘘くさいなと思っていたら、案の定、妄想で。
世界観が反転すると同時に、そこで「あれあれ?」と気づく。
つまり、周りのひととの会話は妄想しているのに、
『なぜ、脳内彼氏との付き合っている妄想シーンが今まで一切登場しないのか?』
彼氏がいるといいながら、その絵は全くなく、自慰シーンですら、過去の思い出しのみ。
そして、「あ、そうか!」と。
この女は、(本能丸出しの)恋をしないように、恋愛で傷つかないように
恋に恋する振り(設定)にして、恋から距離をとっている。
イチは、恋に堕ちないための装置でしかなく、実際にはイチには恋をしていない。(妄想すらしていない)
だから、イチとニの間で揺れているように見せかけて、
実際は、恋をすることに踏み出せずに震えている自分と踏み出したいという自分の間で揺れている。
ニに告白されただけで、あんなにルンルンするなんて、本能丸出して、これまで守ってきた私のキャラ設定の操どないするねんっていう話。
喜んでいる時点で、イチに、『実は』恋していないことは、本人も薄々気づいており、
イチに近づこうとする行動も、どこか、イチという装置(呪い)を壊すため、イチにフラれるため(否定されるため)の行動に見えてくる。(エレベータ前で相手が引くような非道い仕打ちを見せたり、皿を片付けるという嫌な女を演じたり、LINEで連絡をとらなかったりといったフラれる要素)
そして、最後に扉(メタファだよね)に押し入られたとき、
本能が勝ち、今までの自分を否定し、タイトルにつながると。
■好きなシーン
全体的に、松岡茉優のコメディ演技にはやられた。
出前のお寿司を食べる際、お寿司の蓋に醤油を入れて食べているシーンはよかった。
そのあと、ケータイのアドレス帳に、出前の寿司屋が登録されているのにも笑った。
■気になった点
恋愛している女をバカにしたり、男に非道いあだ名をつけてバカにする態度をとるようになった
きっかけの説明が弱いと思った。(なぜイチをずっと好きでい続けたのかの説明にもつながる)
会話が基本的に1対1で、3人以上の会話がない点。(日本の小説、漫画には多いけどね)
松岡茉優無双
よくある思春期の成長物語だな、との印象を持ちましたが本作はかなりスペシャルな作品。その理由は主演・松岡茉優という一言につきます。
松岡茉優は名作「桐島、部活やめるってよ」のカースト上位のムカつく女子役で認識したのですが、その時から達者な印象を持っていました。今回はまさに満を持しての主役。みなさんのレビューも松岡茉優絶賛の嵐であり、期待度Maxで挑みましたが、期待通り。ホント最高でした。ズバ抜けた達者さと元々持っている可愛らしさが相乗効果を生み出しているように思います。早口の自己紹介シーンとか、ミュージカルとか、部屋で謎曲聴きながら家事する姿とか、面白可愛くて素晴らしいです。コメディエンヌとしての天賦の才も100パーセント発揮しており、ギャグのキレも鋭く、まさに松岡茉優無双、って感じです。前半は爆笑の連続でした。
また、ニ役の渡辺大知も好演してました。個性派の俳優として今後もイケそうな雰囲気。主題歌もなかなか良かったです。
松岡茉優演じるヨシカは大人ですがまだ精神的には思春期です。彼女の世界には他者がいません。名前で呼ぶ対象が同僚のクルミくらいしかいない。絶滅種に自分を重ねるくらい自尊心も低く、中〜高校と周囲から承認されてこなかったことが伝わります。この時期に承認されないと長く引きずりますから。
そんなヨシカにアタックするのが、やっぱり他者がいなそうな厨二感満載のニ。クルミが「はじめての相手ならニがいいよ」とアドバイスしてましたが、レベルが同じなので釣り合いがとれてます。しかもニは少しずつヨシカの世界を想像できるようになっていくので、クルミのアドバイスはドンピシャだな、と感じました。
ヨシカの世界が変わるのは、イチとの再会後。現実のイチとは共通点もあり、実感を伴ってつながれそうだったのに、案の定そのチャンスをモノにできないヨシカ。こんな風に現実を突きつけられないと人って変わんねぇなーと実感したシーンです。
(この直後のミュージカルシーンが泣ける!)
痛いシーンですが、ヨシカは若く未来を感じさせるため、辛いけど、イイ!みたいな印象です。大変だけど深刻ではないというか。
しかし、本当にダメージを受けるのはその後の展開で、こっちは本当に気の毒というか、かわいそうでした。絶対に触れてほしくないポイントに触れられること。もしかしたらヨシカが世界と交流しなかった理由は、このようなデリカシーのない世界に侵入されることを恐れていたからかも、なんて想像もしてみました。
そこからどう復活するか、が描かれていく訳ですが、エンディングよりも終盤のヨシカの傷つきが印象深いです。
もしかしたら、原作の綿矢りさはこれを書きたかったのかも、なんて考えています。
この松岡レビューの評価が低い人は幸せな人だよ。
前半の見ず知らずの他人には、明るく話しかけるのは、妄想だったのか。
あんなに明るいのに、なんで人気者にならないのかな?
見ず知らずの他人には、本心を話せるのかな?
とか見ていた自分がバカでした。
しかし、松岡の演技が素晴らしすぎる!
後半の、本当の姿の演技を見るのは、辛かったです。
ゴミを足下で回収してくれるおばさんに対して、
いつも感じていた罪悪感。
勇気を出して話しかけると、バスで隣の編み物をしているおばさん。実は知ってた?
でも、話しかけると、アンタ誰?的に、にらまれて、
まるで、あかの他人の対応。
心のなかでは、あんなに親しく話してたのに。
些細事にこだわり、わかっているのに素直になれず、他人を拒絶してしまう悲しさ。
渡辺大地さんも、うざかっこいい演技、よかったです。
結婚は、まだ自分が成長しないとダメだと言った心は、よくわかる。
だけど、そんな時は来ないんだよ。
もし、少しでも結婚していいかな?と思ったら、
一緒に成長しいきたいという気持ちで、結婚しましょう!と言いたい。
男も女も、35億いるけど、そう思える人なんか数人だけなんだから!
これらの、こじらせた感情が気持ち悪いとか、
わからないとかの低評価の人は、
きっと、充実した青春時代送れた、幸せな人なんですよ。
でも、この映画が高評価なのは、こじらせた人のほうが、多いって事ですね。
他人の悲しさを感じ取れる、優しい人が多いって事ですね。
だけど、日本にとって、幸せな事実かどうかはわかりません。
痛々しくてキュート。
原作を大昔に読んでいて、「あれっこんな話だっけ?」と思ったのは、タイトルにあるセリフを言うシーンがぜんぜん違うからだということに最後に気づく。原作での使いどころが最高にいいのでそこだけは残念なのだけれど、それをのぞけば素晴らしくキュートに仕上がっている作品。ヨシカの内向的で独りよがりで、他者を受け入れられないある意味で身勝手な思考が、あらゆるおかしな表現で痛みを含んだ笑いに昇華され、しまいには愛おしさが残る。最後のシーンがすっごくすき。
松岡茉優の「はぁ?」
あ〜この感じがずっと続けばいいのにと思う前半に、痛すぎて目を背ける妄想暴走ガールの後半。勝手に言葉の行間読んで、不機嫌になる女の子のこの感じ。いる、こんな女の子。ってか知ってる。ビンタされたことあるもんこんな女の子に。松岡茉優すごいわ。ほんとにすごい。何度か出てくる「はぁ?」の間が良過ぎてほんと笑えて、あれだけで100点。
この人の名前を知らない・・・
原作未読。主役も含めて芸達者な役者陣が脇を固めており、作品のイメージも多分小説に近いイメージでの演出だったのだろうと想像する。勿論、ラストシーンも原作を再現しているのか不明だが、自分としてはこれはこれでカタルシスは得られていて落ち着きどころだろうとは感じる。
現実はここまでの重症的な行動は行えないだろうが、被害妄想の度合いの激しい人は存在していて、それをアンモナイトに投影しての主人公の心の機微を映画的に作り上げている点は素晴らしいと思う。好きな男が結局自分の名前さえ憶えていない否、元から知られていなかったという衝撃は想像に難くない。いわゆるコミ障の典型なのだが、自分ははなから諦めているし、そういう意味ではこの主人公はそれでも自分の可能性を信じている分だけ救われているのではないだろうか。切ない思いを上手く表現出来ないというもどかしさを充分堪能できた。
文学作品としてしての評価も高いと感じる良作である。2017年ラストを飾るには相応しい内容であった。
「異常巻きの日常だよ!」
また凄い邦画を観てしまいました。
冒頭からこの独特なノリで最後まで行ってしまうのか⁈って、2時間耐えられるか心配でしたが
結果のめり込んで観てました。斬新で面白悲しかったです。
とにかく松岡茉優の演技力と魅力にグイグイ引き込まれていきました。
この子は大丈夫ですか?
って、観てるこちらが心配になるほど不思議なキャラクター「ヨシカ」。
10年片思いって相当キテルし。
一人ならともかく相手がいても誰に向かってペラペラ話しているのかわからない感じもキテル。
周りに聞こえるように独り言をまくし立てるヨシカは妄想力の豊かなコミュ障な女子だと思いましたよ。
途中までは…
すごい極端なキャラだけど、どこか共感して観ている自分がいることに少し動揺。
消極的、引っ込み思案、友達が少ない、上手く気持ちを伝えられない。
自分に自信が持てないから現実逃避することが日常化してしまっていることに自身も気付いているから、
弱い自分を誤魔化すために都合のいいように自分に言い聞かせてなんとなくやり過ごす日々の繰り返し。
でも自分の世界をしっかり持っている。いつも自分と向き合って生きている。
少しひねくれているけれど、自分の感情にとても正直なヨシカが次第に好きになってました。
中学時代ヨシカは教室で独り漫画を描きながら片思いのイチをずっと見ていたけれど、引っ込み思案の性格ゆえに誰にも気づかれない様に視野見?でイチを見ていたので、イチはヨシカに見られていたことに気付いていなかった。ヨシカだけが自分に興味がない子だとイチは思っていた。という事実が10年経って久しぶりに話して判明する。というややこしさ。意気投合したけれどそこで衝撃的な事実が判明し動揺が隠しきれないヨシカの姿が超いたたまれなかった。そして明かされるヨシカの日常の話し相手の人達は実は…
そりゃあ思い詰めるよ。「こんな私なんか絶滅すべきでしょうか?」って。すごい展開です。
呼吸が出来ないほどとてつもない孤独感に襲われるように、現実に引き落とされるように、玄関で孤り大声で泣き崩れるヨシカの姿がもう抱きしめたいほど愛おしくて。一気にヨシカに同情。
心を鷲掴みにされました。
「ほんと私ってヘタレ人間だよ。思ってること沢山あるのに。何一つ言えてない。」
冒頭シーンの意味が分かった時には軽い衝撃。
最後のシーンは喧嘩してるようだけどニは好きな気持ちを伝えてる。
ヨシカも感情をさらけ出して不満をぶつけてる。お互い嘘は言ってない。正直な感情。
だからこそヨシカはニに心を許したのかな。
「勝手にふるえてろ」ヨシカがニに向かって発した言葉ではなく、
目の前の現実を受け入れようと幸せにふるえている自分自身に言い聞かせた言葉かもしれない。
赤い付箋が雨に濡れたニのシャツに沁み込んでいく描写が上手い。
まるでヨシカがニの懐ろの深さに全てを許して溶け込んでいくようでした。
追伸
ヘッドホンから漏れてる変なリズムの音楽がずっと気になってしょうがない。
突然歌い出す。突然幽体離脱?意表を突かれたー!
ヨシカを追いかけてきたニが突然ポンッ!って消えたりするし。まぁ〜クセが多いこと。
二度鑑賞してしまいま…ファーックッ!!!
面倒くさい女やなぁ~(笑)
前半の頭の中パリピな主人公になかなか馴染めず(笑)
しかし物語が進むうちに、全てが主人公の脳内妄想だと分かり、孤独感に鳥肌が立ちました。
ラスト、赤い付箋が徐々に染みる後ろで卓球のラリー音がカツンカツンと響き渡るだけなのに、何故かこの高揚感!
人間の機敏を豊かに表現する名女優、松岡茉優!素晴らしいです。
まさかの異色ラブコメ、松岡茉優さんの演技で+0.5
何の予想もなくそのまま見に行ったんだけど。
結構意外で斬新な描き方でびっくり。
特に主人公ヨシカの脳内ツッコミ本当に凄かった。
こういうキャラクターなんとなく松岡茉優さんがはまり役、かなり高難度でいい演技を見せた!
映画自体4.0☆
松岡茉優さんの演技で+0.5☆
最初はヨシカ一人で自分の世界に浸っているところにも共感できて、素敵だなぁと思った。
が、
どんどん話は現実になる。
物語的には三段階で分けられる。特にそれぞれリズムもかなり違った。。
①妄想で一という恋人?片思いの対象を持っている。滅絶した古代生物に興味あり。
ニに振り向かない。
=人生短いから今はやり放題、妄想世界で盛り上がり
②一と会って名前も覚えてもらえなかったことに絶望。
脳内のすべてが破滅。本当は現実に向けてなく、勇気もなかった。
ニと交際。
=現実で生きようとする。
ここまで妄想の人々を目覚ませようとするのがテーマのようだけど..
③段階でかなり恋のトラブルを描くようになった。ラブコメだとこの時に気づいた。今まで生き方についての人生選びみたい物語と違って、暗くて絶望的に表現されても結局誤解とかヨシカの認識の違いとかが招いた恋トラブル?
終わり方はちょっと軽い感じかなー
前二つの段階ではまあかなり共感はできている人多いかも、経験が違っても、別のことでヨシカと感情移入もできるはず。
だから色々考えさせられたともろもあるが。
この映画の伝えたいのは、別に「妄想に浸るな」ということでもないかも。
全編は爽快で痛快な感じで、個人的にはやっぱり何もかも実際にやらなきゃ、行動しなきゃ、という観念かなー 確かめなきゃいけないこと多いもの、人生短いもの!
特にカメラワークは結構練ってたようで。結構量のあるカット数も、不連続でも何の違和感もないショットの繋ぎ方も、顔や靴のクロースアップも、POVショットも、カメラぼ揺れなどなど、繊細さのある出来の証拠だから。
また松岡茉優さんの歌も、そんなに上手だと言えないけど、その「完璧ではない」ところもちょうどいいくらい、ヨシカの心境をバッチリ表してる。
普段あんまりラブコメ映画観ないけど、この映画はかなりの異色ものなのだ。振り返ってみると、物語自体はそれほど複雑でもないけど、意外と現代の若者世界と繫いだりもして、深読みもできるかも。
つまり原作も脚本もとてもいいだろう。
妄想ないけど社交恐怖症の患者として、
主流から辺縁までに辿ってるものとして、
かなり可愛い映画だと感じる。
松岡茉優さん最高です
最近、観ていたドラマ(コウノトリ)に出ているので、観に行って観ました。
松岡茉優さんの演技は最高ですとしか言いようがない。他の気に入らないところを全部帳消しにしてくれてます。
ちょっと途中、これ要るかな?というところはありました。でも釣りのおじさん、コンビニの店員さん、オカリナさん。どれも面白いです。
何度かクスクス笑ってしまいました。えーここも妄想かよ!みたいな。笑
北村匠海さんをキミスイで観ていたので、今回も期待してましたが、出番が少なく残念でした。
ヨシカを「君」と呼んでいたので、まさか!?
ヨシカに「なんで名前で呼んてくれないの?」と言われたら、☆5にしてたかもしれません。キミスイ観た方は、わかると思います。
二の渡辺さんは、「まれ」でいい味出してました。一緒に最後歌えばよかったのに。
今回は、途中、少し過剰な演出のように感じてしまい(エレベーターのシーン)、白けてしまいました。
タワーマンションの同級生の家に集まってて、名前わからない。いきなり妊娠したと会社に届け出すとか。どうも不自然な展開。その辺りの脚本が残念な点ではありました。
何度も観たいとは思わないけど、観て後悔はしない1本でした。松岡茉優さんの出演する映画、ドラマは、これからは全部観ます!
最小公約数
なんとまあ、しんどい作品だったであろうか。
主人公の良香が、これでもかってぐらいこじらせまくってる。ガラスで仕切られた防音室で生きてるみたいだったし、こんな面倒な社会を自発的に構築している自己防衛システムにウンザリもする。
彼女の全てに共感するわけではないが、その一部には心当たりが誰しもあるんではないだろうか?特に彼女が歌うフレーズの「透明」って言葉には酷く心を抉られる。
良くも悪くも、この現代に生きているからこその感覚であるのかもしれない。
進化し過ぎて絶滅したって仮説も、どことなぁく「今」を揶揄してるようで面白い。
鋭敏になり過ぎてっていうと語弊はあるんだろうけど、結局は自己完結の賜物とも思えてしまう。
日常を過ごす上で、反面教師ではないものの彼女を思い出し、自分を奮い立たせようと思える。
タイトル「勝手にふるえてろ」
最期の台詞だったけど、それは自分に言い放った言葉にも聞こえ、自分に対しても上目線の彼女の感覚に、現代的な歪みも感じこの作品を「松岡茉優」さんがやる事の意義を感じたりもした。
この「良香」を噛み砕き脳内世界から現実に引きずりだした監督と主演女優を絶賛したい。承認欲求なんて言葉が日常的に飛び交う裏側を詳細に記したようでもあり、まあ、しんどい作品だった!
なんつうかこの作品自体が現代社会への問題提起でもあるように思え…社会を指すわけではなく社会に生きる個人に向けられてるようで、なんとも生きにくい世の中だなあと、この「良香」が認知され彼女を小説で書けちゃうぐらい鮮明な輪郭を持ってる事に、不安を隠せない。
これも魔性の女!ってことか。。。
いい‼️。この最低女が最高にいい👍。ほぼ危ないオンナなのに、何故か💓かわいい😍。松岡茉優の魅力も一因だが、「何処かにこんなピュアな娘がいて欲しい」という男の願望目線に叶うキャラがヨシカなのだろう。
「同世代の女性に向けて」がふれ込みの本作の様だが、(公開初日の深夜の上映とあって)8割が男性客であった。その8割だが、ヨシカにハートをえぐられた💘のは私だけでは無いだろう。。。
ただ、やはり作り話だなぁと思ったのは、現実には、イチはそこそこいても、二はそうは居ないってこと。ピュアな娘を求める野郎は、ほぼピュアでは無いので。ってことは、やはりこの作品は奇跡の物語なんだと。
それにしても松岡茉優は本物だ👏。特に滑舌の良さと目じりのシワが気にいった。💖
是非、次も主演作でお会いしたい。
東京国際映画祭観客賞受賞、松岡茉優さん東京ジェムストーン賞受賞おめでとうございます。
監督の大九さんが上映前の舞台挨拶で「ヨシカのような人に向けて作った」と言っていた。
残念ながら僕はヨシカのような人間ではなかった。どちらかと言うとイチ寄りの人間。
舞台挨拶で北村匠海さんは「イチは残酷な人間で他人への興味が薄い」と言っており僕もそちら側の人間だった。自分も似ているからそう感じてしまったのかもしれないが、イチは他人への興味が希薄であるにも関わらず、それを思い切って切り捨てることも出来ず、本当の自分をさらけ出せないこと、誰にも理解されないことに孤独を感じている人間だと思った。
上映後のQ&Aで最後のヨシカのセリフ「勝手にふるえてろ」はヨシカ自身に放った言葉だと監督は言っていたが、イチ側の目線で物語に浸っていた僕にはその言葉がイチに向けられた言葉のように感じた。人間関係の中で自分を抑え、誰にも理解されず孤独にふるえていたのはイチも同じだと思ったから。ヨシカのイチへの決別を意味していると僕は思い、突き放されたように感じた。「勝手にふるえてろ」というセリフはイチにこそ伝えられるべき言葉だったと思う。自分が理解されないのと同様に自分も自分のことを想う存在を知らず、その想いを踏みにじっているということを知るべきである。
イチはこれからも1人孤独にふるえることになるんだろう。イチと自分を重ねて観ていた僕には他人事には思えなかった。僕はもう、孤独にふるえているだけなのは嫌だ。
大九明子と松岡茉優の世界観!世界一!
まず、「私がヨシカだ!」と強く思える作品であると思う。"松岡茉優"という役者がピッタリとくる"江藤ヨシカ"という人物。「自分もこのような人生だ!」、「自分も経験したことある!」など、「自分こそがヨシカだ!」と思う箇所が何度もある。序盤のヨシカのアパートでの帰宅後の生活がずっと定点カメラで面白さを感じた。そして、それと共に時間の経過を感じられる場面だった。そして、視野見ということが作り出す妄想世界。恋愛未経験のヨシカのバスやバーガーショップやマッサージ、釣りおじさん、コンビニ店員さん、駅員さん等、様々なヨシカの脳内妄想が繰り広げられていて、その世界がすごくギャップがあり、語りかけの止まらないもので(前の人と話が繋がってることで)暗示している。そしてその妄想が破れ、自分の想いを聞いてくれる脳内人間がいなくなったことで生じたミュージカル風ヨシカ。「絶滅すべきでしょうか~ねぇアンモナイト。生き抜く術を教えてよ」というフレーズ。ヨシカの好きな絶滅した生物になぞらえていてすごく納得した。松岡茉優さんの美声がすごく美しい歌に仕上げていたと思う。そしてとても聞き応えのある歌だったと思う。他にも、岡里奈のオカリナや、まさかのコンビニ店員彼氏登場などといった、予想だにしない出来事が続き、見事にオーディエンスを驚かせていたというのが大九監督のすばらしさだと思った。
(ヨシカ)の爆裂トーーーーク!!!!
一や二とヨシカとの恋愛状況も、アンモナイトや付箋でユーモアに表されていて素晴らしかった。一に10年コースで恋をしていて、しかし自尊心を傷つけたくなく何もできずにいる。しかし妄想によって距離を詰めはするが、想いが届かないというのがとても儚い!同情できるというか、自分も同じ経験がある!
あとね、ヨシカの表情が豊かだね。隠しきれない笑いや恋、嫌気などが表情からよく見受けられた。
Rena Murasakidaniの発音がめっちゃ面白い!我もシンプソンズやるよ!必ず一つは物事と真逆なことする!
松岡茉優さん可愛かったです。ヨシカに抱きつきたかったです。笑
この映画は、歯磨きやうがいのシーンが多くて、なにか日常感を感じることが多かった。
豊洲のタワーマンションでイチに振られた?後のシーンの、二との卓球のシーンが、卓球映画みたいで面白かった。
松岡茉優の、序盤のオフィスでの、来留美とヨシカがWe will Rock you?に合わせて机叩いて、フレディこと課長との会話が一番印象的でした。おもしろい!!最高!!シャッ!
ヨシカのギャップやテンションの高低。見てて面白いです。しゃべり尽くす茉優!
「勝手にふるえてろ」というヨシカの最後のセリフ。これはTIFF上映後のQ&Aで監督はヨシカに向けた言葉と言っていたが、一や二、ヨシカ、妄想の中の人々。誰にでも向けられ、考えられる言葉だったと思う。僕的にはヨシカへの言葉というのに賛成だが、それ以外の人達への言葉としても理解できた。
ラブホ街で二がヨシカに告白している後ろで「一回だけ~!先っちょだけ!」と必死な男と、「...はい!」って言ってラブホに満面の笑みでルンルンで入っていった二人組が最高!
あと、豊洲でのヨシカの二に対しての「何ですか~」と体育祭の閉会式のヨシカは特にかわいかったです。
TIFF観客賞にふさわしい作品です!!
目指せ!日本アカデミー賞!!
獲れる!日本アカデミー賞!!
ヨシカのラストシーンの恋愛の世界に入る時、初めて恋愛という世界に入り、震えてる自分に言うセリフがとても素晴らしいです。最後に題名がきて、とても印象に残りました。
『勝手にふるえてろ』
《Pick Up People》
「コンビニの店員」
ヨシカが告白された後のアドリブが一番印象的。多くのユニークなキャラクターが登場するなか、オカリナとの関係も意外性があり、面白かった。
【2017年】
10/30(月) TOHOシネマズ六本木にて
東京国際映画祭 舞台挨拶 世界初上映!
ワールドプレミア
松岡茉優、渡辺大和、石橋杏奈、北村匠海、大九明子登壇。
11/01(水) TOHOシネマズ六本木にて
東京国際映画祭 Q&A
大九明子監督登壇。
12/02(土) センチュリーシネマ名古屋にて
松岡茉優登壇。
12/04(月) 神楽座にて
大九明子監督登壇。
12/05(火) ユナイテッドシネマ豊洲にて
公開前舞台挨拶
松岡茉優、渡辺大知、北村匠海、石橋杏奈、古舘寛治、片桐はいり、大九明子監督登壇
12/25(月) ヒューマントラストシネマ渋谷にて
12/31(日) ヒューマントラストシネマ渋谷にて
2017年最終上映 2017年499本目
【2018年】
1/1(月) TOHOシネマズ流山おおたかの森にて
1/2(火) ヒューマントラストシネマ渋谷にて
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