勝手にふるえてろのレビュー・感想・評価
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上手い。
ストーリーの仕立て方も、撮り方も、松岡茉優ちゃんの演技も、とにかく上手いと思いました。
とても面白かったです。
映画として観てるぶんには笑えるんだけど…身近にこんなイタい子いたら…ちょっと引くレベル。
関わりたくないかも(笑)
結局人は自分が一番かわいい。
今年1本目。周りで話題だったので観に行きました。口コミ効果か、満席のミニシアター。
なになに意外とハッピーな映画?と思ってみていたら、途中からぐっと話が変わって、目も当てられない感じになるあたり、ありがちな間延び感がなく、ずっと笑って泣いて楽しめました。
何より松岡茉優の演技が良すぎて、女子ならどこかしらに共感しちゃうのでは!と思っている私は、よしかと同じクズさを持っているからかなと、、、。この映画で心が洗われる、という謎の感情に見舞われ、なんだかすごく反省した鑑賞後感。
「勝手にふるえてろ」っていうセリフは、不満ばっか言って現実に向き合わない過去のよしかに言ってるんだろうけど、そのまま私にぶつかってきた感じでした。
自分が一番かわいい自己中だって自覚のある人、ひねくれ拗らせ女子にオススメしたいです。
また目を覚ましたい時に、自戒の念を込めて観たいと思います…。
松岡茉優当たり役過ぎ
面白かった。古くは岡本喜八「江分利満氏の優雅な生活」のようなエッセイの文体をまんま劇中トレースするやり方で笑って笑って悲哀を出させる映画として成功している。というか松岡茉優当たり役過ぎる。持ってる能力が全面フィット。更にかなり魅了的に撮られていて、こんだけ彼女の魅了を詰め込んだ映画はしばらく観れないだろう、と思うと残念なほど。
松岡茉優の演技に痺れる
ここのところ毎日のように「勝手にふるえてろ」が傑作との噂が四方八方東西南北上下左右から両耳に飛び込んでくるので、機をみて見に行ってきました。
数年前に綿矢りさ氏の原作小説を読んでいたこともあり、また、桐島以来の"まゆゆ"(松岡茉優氏のことを小生はこう呼んでいます。もっとも松岡氏はアイドルの中ではAKB48よりむしろモーニング娘。を好んでいるわけですが)支持者ということもあって、楽しみにしていましたが、松岡氏初主演にしてその表現力がいかんなく発揮された怪作であり、間違いなく傑作だと思います。
小説のストーリーに忠実であり、小説内での印象的なシーンをストレートに描写する場面はことごとく素晴らしく、また、炸裂し独走していく妄想シーンを飽きさせないよう幾つかの描き方で描ききるところにも唸らせられ、大いに笑わせられました。
エンディングも、とっっっっっっっっても印象的でした。
むろん、《二》を演じた渡辺大地氏の、観る者の感情を必要以上に揺さぶる豊かな表情変化(へんげ)も、特筆すべき美点です。
脚本もさることながら、演出が非常に素晴らしく、監督の非凡な才能が銀幕狭しと満ち満ちておりました。
ここに、再度観に行くことを誓います。
錦糸町楽天地シネマで鑑賞した直後に著す。
一と二 か
記号化されてる訳でもないだろうけど、頭の中で整理するには便利か。
反芻される記憶は本当にあった事なのか次第に不安になる。ましてや他人の脳内世界。関わりたくない気がする。
歌で心情を吐露するアイデアは秀逸。テンションをキープしたまま現実世界に繋げてる。
一人でいるのが楽だけど一人は寂しい
面白かったなぁ。
中学時代の片想いの相手を10年間思い続ける良香(松岡茉優)が、会社の同僚に思いがけず告白され、人生が狂い出すという物語
長い間、孤独でいることに慣れてしまうと、周りにある全てを否定して一人で生きていくことの方が、人とわずらわしいコミュニケーションをとるよりも楽だと思ってしまう。
彼氏だって、妄想の彼氏が優しくしてくれればそれで満足してしまう。
でもそれは時代の変化についていけずに絶滅してしまった生物たちと一緒で、そのままでは周りの人たちから忘れられていってしまう
孤独でもいーんだーと思いつつも、それはそれで寂しくなって生きていけなくなってしまう
だから、人は成長する過程で、ぶつかり合っても人とコミュニケーションを取って生きていく術を学んでいく
この映画は、その少女から大人へ成長していく段階の女の子をとてもリアルに描いている
少女時代の美しい思い出を捨てる切なさも、初めて彼氏ができる時の動揺と恥ずかしさも、うまく周りに接することができない不器用さも、全部ここに詰まっている
私も、その頃の自分を思い出しつつ、いちいちドキドキしながら観ていた
もしも少女から大人になる段階で、うまく素直になれず、周りを傷つけながら、自分も傷ついた経験があるなら、ぜひ、この映画を観て欲しい。
かなり、こっぱずかしいあの頃の自分がそこにいるはずだから。
主役の女優は50代の私でも…
名前を記憶しておかなければ。と思わせる演技力だった。作品は本が命だと思うが、このキャスティングだから成立するという場合もあるなぁ。上映館が限られてるので、埋もれがちだが、名作とはえてしてそういうもの。
2時間松岡茉優ちゃんを堪能する映画。でも普通に楽しかった。 特に好...
2時間松岡茉優ちゃんを堪能する映画。でも普通に楽しかった。
特に好きな女優さんではないけど、喜怒哀楽の表現が面白くて良かった。けど最後の台詞は唐突で「?」てなったのと、影薄い同級生の名前覚えてないのはそんなに珍しくないなとも思った。
後半から急に嫌いな映画になった。
新年に相応しくスカッとした映画を見たいと期待していました。
予告編の印象通り、とても楽しくひねた笑いも小気味よく、当たりだなと思っていました。
ところがところが…。
後半から気分がどんどん悪くなる。
登場人物が嫌な人たちに思えてなりませんでした。
主人公の松岡茉優ちゃんが、ただのエゴイストに思えて、その印象がなかなか拭えない。
あああぁ、なんて勿体無い映画を見てしまったのだろうって感想です。
良かったっ!!
還暦越えじじいには驚きの秀逸小品、愉しかったです。原作が人間や社会を拗ねのない観点で緻密な観察をしてる。デフォが健全な感覚だと思う。並のセンスだとイチやイチ似(自分に似ている他人)を捜して、恋愛や結婚をして見事失敗するストーリー(現実?)になるけど、主人公ヨシカはエゴを妄想に閉じ込め、行動も発言もヘンテコ試行錯誤を重ねて、未来的な目標、結婚願望を果たしていく幸せな人に見えた。綿矢さん未だ30前後でしょ?いずれ人間賛歌の大作を書くのかもね。大九明子監督とスタッフはかつての鈴木清順組のように見えました。脚本や演出はヨシカを見事に愉しげに表現してるし。緻密で気遣いの繊細なアート、カメラは柔軟でフットワークが良いし。挿入歌(アンモナイトの歌?)は、本当は笑っちゃいけないかもね、でも前の席のおっさんもゲラゲラ笑ってた。
松岡茉優さんは、私の時代だと美貌は和泉雅子か松原智恵子か(昔のアイドル女優は演技なんてなかった、可憐だけど)、演技は大竹しのぶみたいだった。すごい長セリフが流暢だった。瞳が徐々にキラキラしたり、うつろになったり、涙目がまっかだったり。舞台女優さんみたいな見事な演技でした。美人って生きるに有利だね、しかめ面まで綺麗だった。それでこの秀逸女優さんはダンスもうまいのでしょう? かなわん。 本当に愉しい2時間でした。アリガトゴザイマシタ。
直視するのが痛い人に向けた映画
これは凄い。ネイキッド という単語が脳裏に浮かんだ。時には軽やかに、時には剥きだしに。松岡茉優という底知れぬ存在に震えを感じる。
非モテの地獄廻りというだけでなく映画的スイングも体験させる大傑作!ただし観る人を選ぶタイプの映画。
ひと昔前の実験的映画のような作りであるのだが、今日的な新しさに満ちており古さは全くない。その辺の手腕もスゴイと感じましたな。
是非、海外での配給を!
原作は未読ですが、綿矢りさがここまで、キレまくった女の子を描いていたとは驚きでした。また、脳内に充満した妄想をここまで、遠慮会釈なく描破しきった大九監督の手腕も鮮やかでした。松岡茉優の迫真の演技にも拍手、です。できれば、海外にも配給してこの極めてユニークな作品を知らしめてもらいたいものです。(尤も、そうなったら、膨大な量の字幕が必要になるのでしょうが・・・)☆を半分減らしたのは、最後のセリフの意味が、私の頭の中で消化しきれなかったからです。「勝手にふるえてろ」って、一体、どういうことなのでしょう。うーん、判りません。
そうは云っても、見終わった後、ことばでは云い尽くせない爽快感が残る作品です。2017年の日本映画を象徴する一本であることは、間違いないでしょう。
怖がらずに接する。
他人との距離感は、難しい。
仲良くなりたくても、反応が怖くて、実際には話しかけることもできない。
それでも人生を後悔しないためには、怖がらずに自ら他人と接する必要が、時にはあるということかな。
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