劇場公開日 2017年12月23日

「松岡茉優に拍手」勝手にふるえてろ 佐奈さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5松岡茉優に拍手

2020年5月6日
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鑑賞方法:DVD/BD

拗らせ妄想癖女子を描いた作品。
めちゃくちゃ拗らせている訳でもないが、絶対的に拗れている絶妙な拗らせ女子。

そんな拗らせ女子(作品ではヨシカ)から出てくる言葉や行動全てが刺さる。

拗らせ女子に理解がない、または拗らせ女子に固定概念(拗らせ女子はこう考える、こう行動する等)がある人にはあまり刺さらないかもしれないが、ハマる人はずっぽりハマる。

また、妄想癖があるのもとってもいい。
拗らせと妄想癖の二段で、一見ただの面倒臭い女の子だが、刺さる人には

あぁ分かる、そうするよね〜

となる場面が多数ある。

いわゆる、拗らせ妄想癖女子の日常を描いた作品なので、これを下手な俳優がやると途端につまらなくなる。おそらく見るに耐えない。
セリフが他のキャストより圧倒的に多く、
1つのセリフやワンカットでも下手に演技すると台無しになる作品だが、これはもう松岡茉優の演技力に拍手。

最初から最後まで、
演技してるなあ と感じる部分が全くなく
よくこの一見簡単そうで、しかしとっても難しい女の子を演じたな、と思う程。

お顔が端整なので、ふとした瞬間に
こんな美人なら拗らせないだろ と思うが
演技力が高いのですぐ気にならなくなり、作品の日常に溶け込んでいった。

松岡茉優でないと無理な作品だったのでは。
他のキャストさんの演技も良かったです。

少しでも気になるなら見るべき。
作品に共感しそうになくても、松岡茉優の演技を見るだけでもいいと思う。

佐奈