女神の見えざる手のレビュー・感想・評価
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傑作コンゲーム
本日3本目はもうすぐ公開終了になってしまう『女神の見えざる手』。とてもよくできたコンゲーム の脚本。
冒頭、途中、終盤の3箇所で現れる主人公の台詞「ロビイングは予見すること(foresight)だ。...敵が切り札(trump card)を使った後に、自分の切り札を出す」は、あらゆる職業人にとって胸に刻みたい言葉。最後まで諦めずに起死回生を狙うためにも、プラスマイナスいずれもいかなるシナリオがありうるかを予見することが大事だと学べる。
仕事にやる気を向けてくれる映画です。
あと、議会公聴会やテレビ討論の場面が多いので、時折早口だったり難しい語も使われるものの、文法的に正確な英語が話されていて勉強にも役立ちます。
2017年 通算45本目
圧倒的な強さと頭脳を持った女性を描いた作品、最後のドンデン返しには...
圧倒的な強さと頭脳を持った女性を描いた作品、最後のドンデン返しには拍手を贈りたくなった。
爽快!
ロビイストのストーリーで、全く何の予備知識もなく観ました。
スローン役のジェシカ・チャスティンの早口なセリフとテンポ良過ぎる展開に付いていくのが精一杯でしたが、何とか内容も掴め、ハラハラドキドキさせられる作品でした。
やられたり、やり返したりの攻防が小気味よくて本当に面白かったです。
スローン女史みたいな、冷徹で頭が切れて小賢しい女性が身近にいたら嫌ですけど(笑)
でも、とてもカッコ良かった。
スカッとしました。
もう少しいろんな知識が私にあれば、もっともっと楽しめたんだろうなぁーと悔やまれました。
キャリアウーマンには痛快極まりないこと間違いない
アメリカの禁断の銃規制実現に果敢に挑む15センチヒールにダークなサンローランやヴィクトリアベッカムなどのスーツに身を包み、非情なまでにビジネスに徹するジェシカ・チャスティン演じる辣腕女性ロビィストがほんとにカッコいい。男性社会の壁と日々闘うキャリアウーマンには痛快極まりないこと間違いない。2時間越の若干長さもあっという間のお薦め作品。
女神の見えざる手
ミステリー本は最初から面白いものではなく、我慢して読まないといけないものだが、映画は何度も見せ場があるものと思っていたので、早口の台詞でまくし立てられたのには相当な忍耐がいった。それだけにラストの、ロビイストに賭けた女性の凄まじさが圧倒的だ。
監督:ジョン・マッデン『恋におちたシェイクスピア』
出演:ジェシカ・チャステイン第(74回ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門女優賞にノミネート)
緊迫の2時間
予備知識なしに見ました。
まるで最高のチェスの勝負を見ているような2時間でした。(チェスやったことないけど)
難しい専門用語が飛び交い、シーンの切り替わりも多くて、私に理解できるギリギリのラインでしたが
音楽などで状況の良しあしがなんとなく把握できるという素晴らしい補助効果。
また、女性が主人公の社会派映画でここまで「家庭」や「女性性」を押し付けてこないものも珍しく、非常に気持ちよかった。
興味深いテーマ
まったくチェックしていなかった作品。数日前に映画COMのレビューを見て、評価の高い作品があったことを初めて知る。感謝。
公開からしばらく経つのにかなり混んでいたのは評価の高さからか。ということで期待して鑑賞。
序盤、スピードが速い。早すぎて字幕と頭の回転が追いつかず・・・。面白そうなんだけど、乗っていけない。中盤ようやくじっくりと描き出した。ここでようやく追いつき、画面に食い入るように。それからは面白い。グイグイ引き込まれ、終盤は驚きの連続。そこで序盤の伏線と繋がってゆく展開に。やられました。凄い作品です。序盤しっかり食いついてけばもっと評価は上がったと思う。惜しい。
アメリカにとって非常に難しいテーマを見事に料理した見応えのある作品でした。
彼女の活動は見事。でも勝つ動機を知りたかった
地方のため、今日から上映でやっと見れた。
勝つために、仲間を欺き、利用し、そして自分をも犠牲にする。
彼女の生き方に共感は出来ないが、あそこまで徹底したら、もう見事としか言えない。
でも何がそこまで彼女を追い込んだのか、背景が見たかった。
疑い 期待しすぎて、自分でハードルをあげてしまった。
平日夜なのに、かなりの人が入っていました。
レビューの数も多く評価も高かったので、かなり期待して映画館に入りました。
話の構成は素晴らしく、最後の最後まで誰が敵で誰が味方かわからない。
主人公の彼女が、誰を騙して誰を利用しようとしているのか全くわからない。
「きっとこの人が、ラストになると…。」という期待・疑いの念を抱えて映画を見ていたものですから、頭の中がごちゃごちゃになりそうでした。
疑いをもって見ていた登場人物の幾人かは、最後まで何の利害もない人のまま終わっちゃったりしたものだから、ちょっと肩透かし。
「この映画はきっとここから面白くなるんだ!」と自分で期待を高めすぎたのが仇となったと反省しています。
映画の内容は面白かったと思います。
☆☆☆★★★ とりあえず、とりとめの無い感想を。 これは、今の時代...
☆☆☆★★★
とりあえず、とりとめの無い感想を。
これは、今の時代だからこそ問われているタイムリーな政治的なテーマを扱いながらも。エンターテイメントに特化させた良作ですね。
とにかく主人公のキャラクターが、過去のハリウッド映画の歴史に残るキャラクター達と肩を並べる程に強烈無比な人物でした。
扱っている題材は違うものの。中盤までのせめぎ合い等は、『キングの報酬』に近いものが有りました。
終盤での聴聞会に於ける主人公の告白!
「お!ハリウッド伝統の感動スピーチがここで訪れるのか?」と思いきや!
が!しかし…。
この先はまさに現代的なるエンタメ性に溢れた場面になりましたね。
残念だったのは、最初の聴聞会の場面で、既に議長がジョン・リスゴーだと観客には丸わかりなところ。
どう見たって「絶対に何かあるよな〜」って思ってしまいますからね(-_-;)
もう一つ気になった場面として、映画冒頭近くに聴聞会が開かれる。
その際に主人公を見つめる部下の女性。
彼女はこの作品には欠かせないキャラクターなのですが。一旦此処でこの部下の目線になる。
…なるのだが観客に提示される場面には彼女は存在しない。
最後の最後に実は…と、ミスリードだった事が観客には分かるのですが!
観終わると、このミスリードが最後に効いて来る…のは理解するのですが。どうしても、その部下目線からの演出・編集にある種の違和感を感じてしまう。
主人公の強烈なキャラクターを象徴する言葉として、〝ある4文字″が使われていた。
最初は夜のお供からの特技とゆう言葉。
それを次の場面ではまるで男勝り…的な意味を持って使われていた。
2017年11月23日 TOHOシネマズ/新・みゆき座
出利
確かに社会派ドラマだが、エンターテイメント要素も強く戦略バトルものとしてかなり見応えがあった。
僕の政治的思想はここでは置いておくが、今の日本のあらゆる政治論議を考える上ですごく参考になる映画だと思う。
国会中継のおともにどうぞ。
あとやっぱり、ジェシカ・チャステイン今世界で一番好きな女優だ。
美し格好よすぎる。
94
恐ろしいほどの目的達成の意識
彼女は何を得たかったのか?
達成感?にしては犠牲が大きく、信念や、目的を達成するためであるならば、彼女の人生の目的は何だろう?と思う。
チャレンジし続けることが彼女の人生の目的ならば、何となくだけど理解はできそうだけど、振り返って、死ぬときにああいい人生だったと思えるのかなぁ?と疑問が残った
映画館って商売する気あんの?
作品内容は皆さん仰る通り。溶岩のように熱く、剃刀のように鋭い「鉄の女」が主人公の、クールな知的エンターテイメントで、画面から一瞬も目が離せなかった。本作のようなヒロインは日本ではあまり受けないのかもしれないが、「ワンダーウーマン」と双璧をなす1本として後の映画史で語られるのではないか。
京都では上映回数が少なくてなかなか見ることができずにいたら上映終了。東京に来た時に時間が合ったので見たのだが、昼頃に予約しようとしたら夕方の上映なのに既に満席近くて危うく席を取り損ねるところだった。見た人の評価も高い(ここの評価で☆4.2だが『この世界の片隅に』が☆4.3だから、これはとんでもなく高い評価だ)にもかかわらず、東京でも1日1回しか上映しない。
混んでいるのは、そもそも上映館が少ないからなのかもしれんが、映画館って商売する気あんのかね?
女神の見えざる手
社会に出てみて、6年目のわたし。会社内での派閥とか、みてみぬふりをしなければならないこととか、目的のためになら手段はえらばなかったりとか、そんなことが果たして本当に正しいのかと悩んでいる今日この頃。そんなわたしにはこの映画はとても響いた映画でした。
キャリアを取るか、信念を取るか。主人公のスローンは自らの信念を取る。あるいはこの選択もキャリアアップのためかもしれない。しかし、キャリアウーマンで、意志が強くて、そんな彼女が時折垣間見せる、弱さと信念との葛藤が人間らしくて何とも言えないです。自分の弱さに打ち勝ち、信念を貫き通すかっこよすぎる作品です。
そんなキャリアウーマンを演じるジェシカ•チャスティンがはまり役すぎる!悪役イメージの強いマークストロングがまたいい味出してます。映画ドットコムのランキングがなぜ低いのか、疑問です。名作です。是非ご覧あれ。
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