女神の見えざる手のレビュー・感想・評価
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私の背中を見て学べ
面白かった。かっこ良かった。
仕事には管理職向きの人と技術職向きの人で分かれる。主人公の彼女は、目標(勝利)の一点に向かい、下品なやり方でも、道筋、パズルをズバズバと組み立てていき、完璧に一流の仕事を成功させる技術者。協調性や指導力に劣るが、彼女の姿に憧れる。現実日本は永年雇用制度だし、技術的に長けていても謙虚になり、歳もとるし、周りをみながら、後輩の指導をするべきなのでしょう。しかしこれからは、技術を持った若者が増え、雇用制度も変わり、欧米のように変わってくるかもしれません。今のところは、技術を磨き最善を目指しながら色々な経験を重ねていきたいと、思えました。
星5つでないのは…スキッと気持ちは良いが、余韻は少ない。人間的な温かさに欠ける主人公がもたらしていると思うと、自分にとって大切なものが見えた気がした。
見事
アメリカの銃規制法案を軸にロビイストという職業を描いた作品。内容も難しくテンポも早いのでついていくのに必死だっが、ラストは見事などんでん返し。
何度も見たくなる映画でした。
ただ、主人公は寝ずに仕事をして、夜はホテルで男と一緒に、、、もう少し楽に生きれるのでは?とそこだけ謎でした。
ジョン・マッデンという監督は独学で脚本を学び、これが初作品だと聞き、驚愕。
映画の醍醐味!!!
なぜこの作品が、アカデミー賞他の賞を受賞していないのか?と思うほどの興奮!!!
字幕版も、吹き替え版(GYAO!)もいい。
作品にしっかり向き合い、売りあげだけの為でなく、みんなで本気で作ると、こんないい作品になる。
銃規制をめぐる話。
USAの病理、
利権に群がるものの病理、
”Miss Sloane”の病理、
が幾重にも絡み合い、先行きの予断を許さずに、ぐいぐい引っ張られる。
だまし、だまされ、『誰よりも狙われた男』を彷彿とさせるが、こちらの映画は政界を舞台にしているだけあって華やか。最初に出てくるミス・スローンの言葉が回収されるさまも見事。
”女神の見えざる手”=「ロビー活動は予見すること。敵の動きを予見し対策を考えること。勝者は敵の一歩先を読んで計画し…」
それを双方で繰り返す。
時には、お互い、法を超えたこともやらかす。この映画はフィクションだが、すでに映画化もされた実際の事件をベースに脚本を作っているとのこと。
そして、ミス・エリザベス・スローンは、思いもよらむ形で、切り札を切る。
その緊迫感、その小気味よさ。プロットもよいが、演出・演技・カメラすべてよし。
1度目の鑑賞では、ぜひその醍醐味を味わってほしい。できれば結末を知らずに見た方が良いが、結末を知っていても見ごたえある。
そして、2度目の鑑賞は、エリザベスの策略がどこでどう仕掛けられたかを考えながら見ると、その仕込み=プロットの巧みさに唸ってしまう。まさに、「女神の見えざる手」。
信念の女・エリザベス。 なせ、そういう行動をするのかの背景は描いていない。
戦闘服に身を包み驀進する。15cmヒールを履きこなす姿はパワーの象徴でもあるが、細すぎるヒールはその身の危うさも暗示しているようにみえるのは私だけ?
ただ、勝つことだけに執着するのなら、なぜ最初のオファーを断ったのだろう。
ただ、自分のキャリアだけの為なら、なぜあんなことを…。
すべてを予測し、行うエリザベス。
自分の行動・影響力の責任を自分一人で負い、目的の為ならば、常人がやらないことをやってのけるエリザベス。
彼女にとって、”ロビー活動”を通して、策略対象の人心は把握しているが、対象者以外の人たちは目に入っていない?
命を狙われることは予測できなかった?素人でも考える、当然あり得る展開なのに。
そして、見捨てない今度の社長。前に会社ならとっくに見捨てられていそうなものだ。
そして、フォードの言動。
少しずつ、エリザベスの内面が変わっていく。
冒頭とラストのエリザベスの佇まいの微妙な違いにほっとする。
USA。銃規制が進まない一因を垣間見た気がする。
単に、ある団体が力を持っているからだけではないようだ。
自己防衛のために銃を必要とする国。男性性・強さを求める国。
私には、臆病さを、銃で補填・防衛しているようにしか見えないのだが。
そんな世間に一矢報いるのは、女性。あえて女性を主人公にしたとしか思えない。
実際には、ロビー活動している団体は複数あるし、天災・人災をはじめ、様々な要因・利害が絡んでくるのだろうが、
映画として見やすいように、大手会社と弱小会社の対立に絞ったので、お互いが出し抜かれ、出し抜くさまが緊迫感を産む。
良心的な弱小会社の中に咲く、何をしでかすかわからないあだ花。この構図も面白い。
粗さがしをすれば、突っ込みどころはある。人物描写に説明を要するところはあり、エリザベス以外にも、細かい点だが、その行動に???が立つ。
けれど、細かい部分を省いたことで、全体にスピード感あふれ、予断を許さない緊迫感でクライマックスまで引っ張って行ってくれる。
チャステインさん。
『オデッセイ』『アメリカンドリーマー』『欲望のヴァージニア』『ヘルプ』と、今作。まったく違った顔を見せる。これぞカメレオン役者。
ストロング氏もいい味出している。
見ごたえのある作品です。
ジェシカ・チャスティンありきの作品!
映画館で観たかったなぁ、と悔やまれる作品のひとつ。Amazonプライムで何回か観たけど、全然飽きません。
ロビー活動がアメリカの銃規制法案を通すかどうかの鍵になるなんて、全く想像も付かない世界の話。でもストーリー展開の早さ、畳み掛けるような会話のやり取りに毎回夢中で見入ってしまう魅力があります。
そして何よりジェシカ・チャスティンが素晴らしい!炎のような赤いルージュとタイトなラインのスーツがカッコ良くて、色っぽいシーンも抜かりなし。
これが日本だったら、米倉涼子とかが演じて残念な作品になっちゃうんだろうな・・・と思いました。
誰のための法律か
日本では馴染みの薄いロビイストと呼ばれる政治の舞台裏で活動するプロ、いわゆる社会の裏番長のお話。
今作では銃規制法案を軸に社会秩序を守る法案成立の過程が丁寧に描かれていました。
法の下の平等と言えば聞こえが良いですが、誰が対象の何を規制するための法案なのかを有権者はよく理解しなければならないと深く考えさせられる内容でした。
Twitterでレビュー漫画を描いています。
@hana032488
凄すぎる。しかもすばらしい。
こんな凄くて素晴らしい映画を見逃しでいたなんて。見終わった後は、茫然自失状態です。
「肉を切らせて骨を断つ」にも程があるでしょう。全く、想像の遥か上をいく結末でした。アメリカの病巣の一つである銃社会と全米ライフル協会をここまで鮮やかにそして詳らかにした映画は、今までないのでは。しかもサスペンス映画としても最大級にゾクゾクきた。
エスコートサービスの男は、さすがに計算外ですよね。
追記
ラストの公聴会のシーケンスは何度見ても感動する。公聴会のシーンばかり6回目も見てしまった。この映画は、アメリカ国民にこそ見てほしいのに、アメリカではたったの3館での限定公開。全米ライフル協会の闇が、とてつもなく深いことを感じる。
グイグイ引き込まれるストーリーと作品のパワー
とんでもない作品でした。
ロビー活動と言うのは少なからず聞いたことがあるが、ロビイストは知らなかった。
今作はそんなロビイストの女性の話。
個人的にはこんなやり手の女性はあまり好きではないが、この人はかなりヤバい(笑)
早口で相手をまくし立て詰め寄るが、内容は理路整然としており字幕を追いかけるのが大変(笑)
日本人はあまり馴染みがない「銃規制法案」だが、アメリカでは大きな利権が絡んだりとややこしい。
個人的には銃を持っていれば安全を担保できるという発想がとにかく謎なのだがww
とにかくこの作品はストーリーの構成や、人間ドラマ、またキャストの演技どれをとってもかなりの完成度で見ていて楽しめた。
ロビー活動や銃規制について知らなくてもある程度説明されるので楽しめると思う。
なにより字幕を追いかけるのが大変ww
凄い映画見つけた
政治と金と利権と銃規制、ロビイスト......
普通に作ったら十中八九、おそろしく退屈な映画が出来上がるところを、見事な脚本で鮮烈な映画に仕立てている。
勝つためには常に先手を打ち続け、表と裏で策略を仕掛けつつ、夜も眠らず、時には仲間をも信用せず、クライアントの為に闘う、やり手のロビイストをジェシカ・チャンスティンが演じる。これがまた似合っていて良い。
どんでん返し、と言ってしまえばそれまでだが、最後まで隠し持った一撃がもたらすカタストロフィの見事さ。一点に向かって突き進むスピード感のある演出も素晴らしい。監督は大御所ジョン・マッデンでした。さすがです。
まあ、よかった、
話は難しくはあれど、ストーリーや展開はわかるし、登場人物の立ち位置や、人の気持ちの動き、実際の動きもわかって楽しめた。
心理的、法律的な絡みがあっても見てる側に不親切なややこしさとか複雑さもなくて、「あー、こうなるのかー」ってわかりやすかった。
んー、でも俺には1回見たら、もういいかな、ってかんじではあった。
激震
ジェシカ•チャステイン演じるエリザベスの裏の裏まで考え、相手を出し抜く策士ぶりに度肝を抜かれた。
米国のロビー活動もはじめは理解できなかったが徐々にわかりだし、最後はお互いの争いに見入ってしまった。
出だしの部分と最後がつながる作品の構成も素晴らしいと感じた。
見終わったあと、拍手したくなる映画であった。
肉を斬らせて…
やられた!
もうラストのどんでん返しが気持ちいいのなんのって。
こんなにもう1回見たいと思う作品もなかなか無い。
「相手が切り札を使ったら、こちらの切り札を出すこと。」
オープニングで語られる心得が、こんな風に見せられるとは…。
観たあと人に話したくなるけど、くれぐれもネタバレ厳禁。
最後の切り札が凄い!
『女神の見えざる手』鑑賞。
*主演*
ジェシカ・チャスティン
*感想*
銃規制強化法案ー
重いテーマで、社会派サスペンスはあまり見ませんが、これは面白い。状況が悪かろうが、勝つ為ならどんな手を使ってでも、エリザベス・スローンが仕掛け、政府に立ち向かいます。
銃規制強化法案の廃案を持ちかけられたが、即断り、そこから予想だにしない出来事が次々と巻き起こり、次の展開が気になり、がっつりと見入ってしまいました。
彼女の手腕はとにかく鋭く、常に尖ってて、同僚を利用したり、ありえないアイデアを次から次へと出してきて、凄かった。マーク・ストロングも仰天!勝つ為ならなんでもいいんだな。(笑)
話のテンポも良く、遊戯王じゃありませんが、最後の「切り札」に一杯食わされましたね~w彼女の卓越したアイデアが凄かった。。
もし日本版だと、米倉涼子が演じてそうww
ちょっと難しかったけど、これはある意味「どんでん返し」映画!
最初から最後まで無駄がなかったです!\(^^)/
宣誓の効力とプロフェッショナルの境界線
皆さま書かれているように、なかなか映画上映で観ることができず、やっと鑑賞できました
気持ち良い映画でした
手法はどうあれ、それぞれの立場のプロフェッショナルがぶつかり合い、自分の持つ能力を最大限に発揮する
良し悪しは別にして、こういう世界、自分とは縁遠いけど傍観するには刺激的で楽しかったです
人を物、道具として使える物はなんでもの彼女が、エスコートサービスの彼のプロフェッショナルさに救われたのが印象的でした
最後のどんでん返し、というか最初から仕込まれた手には納得、頷く、大満足
主人公の顎割れが、とても強い女性に見えて、ナイスでした
この映画上映時期は確か他の映画も女性の強さを描いてたなぁというイメージ
強い女性は世の中すでに珍しくないんだね
とにかく、気持ち良い映画でした!
【”戦略の天才”の冠を持つトップロビイストが銃社会アメリカに仕掛けた巧妙な戦略と息詰まる攻防に忘我の境地で見入った作品。ラストを含めて傑作であると思っている作品である。】
ー ラストのどんでん返しも含めて、二転三転四回転半するストーリー展開が素晴らしい。(脚本は今作が初脚本!というイギリスの元弁護士・ジョナサン・ペレラ。ビックリ!)ー
◆感想
・ジェシカ・チャスティン演じるエリザベス・スローンの眠らない(眠れない)トップ・ロビーイストの高速脳回転の様と、論理的かつ速射砲のような喋りが実に魅力的である。
・又、彼女の天才であるがゆえの孤独なアッパークラスの生活感のない生活に唯一潤いをもたらしている高級エスコートサービス、ジェイク・レイシー(ロバート・フォード)との関係性も魅力的。(後半、彼が法廷に立ち、エリザベスとの関係を問われるシーンは実に印象的である。)
・現代アメリカで重要な銃規制の賛成派、反対派の抗争を描くことで、全米ライフル協会がアメリカ政治に深く介入している事実をもあからさまに示唆する、重厚なノンストップ法廷サスペンス。
■ラストを含めて、傑作であると思っている作品である。
<2017年10月20日 今は無き、TOHOシネマズ名古屋ベイシティ劇場にて鑑賞>
既に4回も観ました!
余りに面白く、既に4回も観ました。
周りの目を気にせず、自身のミッションに徹する姿は、墨家集団の「義を為すは、毀(そしり)を避け誉(ほまれ)に就くに非(あら)ず」の思想とダブった。
エリザベススローンは、本当にカッコいい。
まだこれからも何度も見返すでしょうね。
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