「☆☆☆☆ 特に興味が有った訳ではなく、単に時間の都合上での観賞でし...」エタニティ 永遠の花たちへ 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
☆☆☆☆ 特に興味が有った訳ではなく、単に時間の都合上での観賞でし...
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特に興味が有った訳ではなく、単に時間の都合上での観賞でした。
だから内容も知らず。知っていたのは、以前に「ノルウエイの森」で、激おこプンプンになった監督の作品だとゆうことだけ。
だから全然期待などなく観賞開始。
だがしかし…。
ファーストシーンを見た瞬間に確信した。「あ?これは俺の大好物のヤツだ!」 …と。
映画前半は母親が味わう喜びと悲しみ。絶えず訪れる不幸や別れ。そしてささやかな幸せ。
映画の半分辺りからは一転して、娘が結婚し出産。そして母親となってから訪れる喜びと悲しみや不幸。そしてささやかな幸せ…と。
母親としての務めを、出産を通し世代を越えて伝えて行く。
全編ナレーションによって進行して行くので、ストーリーは寧ろ無いと言って良いのかも知れず。エンタメ性も無い為に、合わない人も多いかもしれませんが。自分の中での好みの基準を充たす要素が満載。気が付いたら終盤では思わず号泣していました。
とにかくその照明から醸し出される色調。美しい衣装や美術。滑らかなカメラの動き等々。
まるで動く絵画を観ている様な錯覚を覚える瞬間が沢山有り。男目線が言うと、美女達のオンパレード(笑)
良い目の保養になりました(^^)
まあ、そんな冗談はさておき。
乳飲み子から少女を経て、娘から女性。そして母親となり、やがて祖母へと至る女性として次世代へのバトン。
可愛い少女・娘達の横顔を撮らえていた瞬間、フッとカメラを見据える。その瞬間での、女性としての佇まいの美しさは筆舌に尽くしがたいモノが在りました。
実に素晴らしい作品と出逢えた事で嬉しさも倍増。
素敵な時間をすごす事が出来ました。
(2017年10月10日 キネマ旬報シアター/スクリーン2)