ヴァレリアン 千の惑星の救世主のレビュー・感想・評価
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冒頭の数十年、数百年に及ぶクロニクルにグッと心を掴まれる
映画の冒頭は観客の心を掴む上で最重要のパートだが、本作でデヴィッド・ボウイの名曲が響き始めるや、ある種の微笑ましさと感慨を込めながら宇宙ステーション開発をめぐる数十年、数百年のクロニクルが綴られていく筆致に、これぞベッソンらしさなのだと唸らされる自分がいた。逆に言えば、この部分が本作のハイライトだったのかも。ベッソンは確かにVFXを駆使したイマジネーションを構築するのが巧みだし、映画としてのハッタリを効かせるのもうまい。が、キャラクターに関して言えば、やっぱり彼は生身の人間と人間が生むケミストリーを活写することの方に長けているように思える。その点、目つきの鋭さの似たデハーンとデルヴィーニュの快活な応酬をもっと見ていたかった。特に、女性にだらしないのに憎めないデハーンは、軽さと深みを絶妙にブレンドした演技が観客を惹きつける。総じて、本作に関して満足感と惜しさが同居するのが正直なところなのだ。
架空の景色が美しい恋愛物語
Huluで視聴。 冒頭の『Space Oddity』(デヴィッド・ボウイ)と映像の美しさで、凄い作品の予感がしましたが、面白いのは序盤のみで、だんだんアクションより会話シーンが多くなり、退屈凌ぎに字幕版から吹替版にしてみました。 カーラ・デルヴィーニュが扮するローレリーヌ軍曹(沢城みゆき)とバブル(ゆりやんレトリィバァ)の(吹替版の)声が良かったです。 ラストのディープキスが印象に残りました。 3Dで視聴できたら、もっと迫力を楽しめる映画だと思います。
観客の求めているものがちゃんとわかっている。
ハリウッド作品をはじめとしてCG技術の発達で見たこともない映像がどんどん作り出されてきた。CGは映画産業においてはもはや欠かせない技術だ。しかしいまや、CG映像は溢れすぎていて見たこともない映像ではすでになくなってきている。どうせCG、よくできたCGだねといった感じで。 技術は日に日に進歩してるのかもしれないが、人間の想像力がそれに追い付いてきていない作品が散見される。たとえば、マーベルなどのヒーローものなどにそれは顕著にみられる。大金をつぎ込んだCG満載の映像を見せられても、とにかく退屈なのだ。もちろんストーリーが単純でつまらないというのもあるが。 その点でこの作品はストーリーは確かに勧善懲悪のヒーローもので単純なものかもしれないが、先ほど述べたようなCG技術に人の想像力が追い付いていないような作品ではなく、むしろ作り手のイマジネーションがCG技術によって余すところなく表現された作品といっても過言ではない。 そして、主人公やヒロインのキャラの立ち具合、様々なデザインの宇宙船やエイリアン、かつてスターウォーズシリーズに求めたものが本作には詰まっていた。本来ディズニーが作るスターウォーズ新シリーズはこうでなくてはならなかった。本作の冒頭での様々な宇宙人との交流を描いたシーンだけを取ってみてもあの新スターウォーズシリーズに勝っていたと個人的には思う。 ヴァレリアン役のデイン・デハーンは実に魅力的だが、個人的にはローレリーヌ役のカーラ・デルヴィーニュにドはまりした。二人の関係性も面白かった。シリーズ化してほしかったが興行的に振るわなかったようだ。 当時劇場鑑賞できずにDVDで鑑賞したことをひどく後悔した作品だった。
気合いの入った王道SF
SF好きな人でも十分楽しめます。 世界観や設定、メカ要素も スター・ウォーズ譲りのこだわり を感じます。と思ったら スター・ウォーズはこの原作に 影響を受けているそうです。 CGも申し分ない出来です。 宇宙警察がなんやかんや しゃしゃり出て巻き込まれいく ストーリーです。アバター、 トータル・リコール、 スター・ウォーズ、 トランスフォーマーをごちゃ混ぜ した演出です。 主人公に魅力は無いが、 ヒロインはセクシー系で好きです。 宇宙空間なのに下に落ちる設定が 謎です。 スカイジェイはレクサス製かな。 スター・ウォーズが先に映像化 されている以上比べられる リュック・ベッソンが可哀想。
サクッと進む
宇宙系なので、スター・ウォーズを想像してしまいますが、 こちらの映画はややこしい話はなく、サクッと進みます。 テンポよく進むので、大人も子供も楽しめるかと思います。 宇宙に住むキャラクターも個性的で面白いです。 悪者は居ますが、過激な話では無いです。 逆に言えばあまりワクドキは少ないかもしれません。 普通に面白かったです。
ベッソン監督の夢のSF作品
フランスの人気コミック原作のSF大作。ビジュアル面の凝り方を見れば、かけた予算規模が半端ないことが分かるのだが、色調がカラフルでポップでどこかディズニー調なのが、ベッソン監督ぽくなくて意外だった。でも、ものすごく果敢で気の強い女子が主人公なのは監督っぽい。 筋書き自体はとてもシンプルなので、あと20分、せめて15分縮めてもらえたら、役者さん達は良いので、もっとおすすめできると思った。
圧倒的映像美
CGの美しさもさることながら、フルCGだから出来るシューティングゲームのような戦闘シーンも良い。 また、見てる人を飽きさせない展開に終始ドキドキワクワク出来、かなり満足。 だがバブルの死亡にはガッカリしたな。 SF映画の金字塔になりえる作品だと思う。
フィフスエレメント以来のスペースオペラ
フィフスエレメントも好きだったが、これもいい。監督にはもっとこういう作品を作ってほしいと思う。思うが、大赤字だったため会社が傾いたようだ。 確かに序盤の見せ方は良くないので、これから観る人は序盤で諦めないでほしい。良くわからない場合は巻き戻しで確認を。劇場じゃ巻き戻しなんかできないから評価が下がるのは仕方ないか。
面白かった
サクサク進んでいって派手な演出もふんだんにちりばめられており楽しめました。主人公はもう少し上のおじさんが良かったなぁと思いましたが。原作を知らないんで何ともですが、台詞と俳優の雰囲気に違和感を感じました。翻訳のせいかな?
宇宙の平和を守れ!
原作未読 宇宙人たくさん、宇宙船たくさん、見たこともない不思議世界と超科学のオンパレードで見どころ大渋滞。終始目が離せなかった。 あらゆる要素が想像をこえているが理解不能ではない、王道を外れない感じが印象的だった。軸になっているお話も分かりやすく、置いていかれることなく気持ちよく世界に浸れた。 GYAO!
未来的世界観が素敵
世界観がとても素敵で、衣装や美術、人間以外の種族のユーモラスさなど、映像がエンターテイメント性に溢れていました。 同じリュックベッソン監督作の『フィフス・エレメント』の世界観はまさに混沌としているサイバーパンクという感じでしたが、本作はもっと未来的で洗練されていて、とても好きでした。 序盤のアイゴン・サイラスの場面辺りは謎の未来装置がポンと出てきたりして、どういう仕組みかよくわからなかったりしましたが、その後は大抵は見ていればわかるようになっているのも良かったです。 デインデハーン目当てに見た部分もあったのですが、普通におもしろい作品でした。独特の雰囲気を持っていて好きなんですよ彼。彼の出演作を字幕で観るのは初めてなので、意外と声が低くてびっくりしました。本作のチャラい役も悪くはなかったですが、もっと影がある役の方が似合いそう。 正直ヴァレリアンよりローレリーヌの方がキャラとして立っていたように思います。クールで強くて聡明で格好良かった。 気になったのはバブルの扱い。魅力的なキャラクターなのに、ちょっともったいないというか、残念に感じました。 ストーリーはなんとなく先が見えてしまいましたが、世界観がとてもいい作品でした。
イマジネーションに溢れた1作!
ようやく見れましたヴァレリアン。 ビジュアル面がとにかく素晴らしかった! 度重なる増改築で宇宙の九龍城と化したアルファ宇宙ステーション。 一千もの種族が住まうこの巨大な人工天体を、セリフではなくビジュアル一発で説得力をもって魅せる! そのリュック・ベッソンのセンスにやられました。 宇宙ステーション内部に海があり、そこに恐竜が群生していたり。 広大な砂漠の惑星が、VR空間の巨大なマーケットになっていたり。 誰も見たことのないSF描写のオンパレード、イマジネーションの塊のような映画に仕上がってます。 スターウォーズやガーディアンズでこの手のSFの目が肥えてる人でも、間違いなく驚かされるでしょう! それくらいセンス・オブ・ワンダーに溢れています! フィフス・エレメントを21世紀に作り直したような、良い意味でのベッソン的・メビウス的SF感も素晴らしい。期待を裏切りません。 惜しむらくは、主人公2人のキャストが映像世界に負けてしまっている点。フィフスのウィリス&ミラ、レオンのジャン・レノ&ナタリーのようなパワフルなキャストに比べると印象が弱すぎる。 ここだけは残念でした。 とはいえ、SFとしてたまらなく魅力的な世界観に没入するにはもってこいの本作。食わず嫌いしてる人は、騙されたと思って見てもらいたいです! それくらい映像面で魅力あふれる作品でした。続編にも期待。
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