劇場公開日 2018年3月30日

  • 予告編を見る

「壮大なスケールと凄まじいアクションとの中和」ヴァレリアン 千の惑星の救世主 Komoriさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0壮大なスケールと凄まじいアクションとの中和

2018年3月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

幸せ

まず冒頭の語りから壮大な宇宙の世界に引き込まれた。冒頭どの数十年を、人の老いや都市の発展などで表しており、世界観が作られていた。アルファ(千の惑星)も壮大で、複雑で、カンパニーの美術装飾などの努力が感じられた。アルファの広大さや重量感、都市感が強く伝わってきた。アルファに存在する様々な地域も一つ一つが見ものだ。見てて面白く、一つ一つの世界が創造されている。
ヴァレリアンとローレリーヌの二人に注目したい。冒頭から二人の場面が多いが(主役だからということでもあるが)、どの場面でもヴァレリアンのローレリーヌへの気持ちは感じられるが、この時点ではまだ愛ではなかったと感じる。ローレリーヌもヴァレリアンを意識しているが、`愛´というものを認識させてあげようとしていたのかもしれない。その二人のやり取りがチーム感やパートナー感を醸し出しており、長年の`相棒´というものを感じた。それが物語が進むにつれ`愛´となっていくのも見応えがあった。
ヴァレリアンのアルファでの追尾飛行シーン。アルファの複雑な街を縦横無尽に駆け巡り、アルファの広大さと無限さが感じられた。SF映画ならではの宇宙での飛行シーンと接触シーンが迫力のあるものであった。その後のローレリーヌがアルファを助けに?どんな手を使ってでも追いかけて行ったのが`愛´だなと感じた。パートナーだからであるかもしれないが、それは個人的には愛であると思った。
ローレリーヌは強い人間であると感じていたが、意外と探求心が強く、ドジな一面もあった。ヴァレリアンも自信家ではあるが、しっかりと考えて行動しており、後半には他人を思って行動していたのが魅力的だ。
天国横丁やビックマーケットの場面が面白い。横丁や市場ならではの人混みや賑わい方、建物の統一のなさが面白い。ビックマーケットの世界観がすごい!
そして物語後半のヴァレリアンとローレリーヌ、バブルのアクションシーンが見応えがあった。軽い身のこなしと迫力のあるアクション。興奮するしかないものであった。ヴァレリアンの一つ一つの行動が善に向かっていた。
最後の惑星パールの人達との場面。映画冒頭に出てきた惑星パールの壮大な自然と豊かさを取り戻そうと努力しているミュール人が素晴らしかった。心が広く寛容であるのも人?としての見本だなと感じた。
司令官と将軍の対立が出てきて生まれるヴァレリアンの戦闘シーンがミュール人やローレリーヌを守るために繰り広げられているものだと感じ、愛を感じた。最後の司令官への仕打ちはヴァレリアンとローレリーヌらしいと思った。
ヴァレリアンとローレリーヌの最後のシーン。漂流船の中で愛に満ち溢れていた。二人の描く愛とはどういうものかはわからないが、ヴァレリアンが愛に気づき、ローレリーヌも愛を認めたのが感動的であった。
想像していたよりは戦闘シーンが少なく、見易いかったので良かった。制作陣も撮り方が、見せる撮り方で良かった。宇宙の広さ、大きさを、物体を小さく映し、作ることで、宇宙の壮大さが表されていた。
これはIMAX/3Dとか4D上映で観るべき!
ヴァレリアンとローレリーヌは本当に実在しているかのような二人で、些細なミスも苦にしなく、パートナーの協調性が感じられた。二人のGive and Takeの関係と、一方を失いたくないという強い想いを感じられた。二人で一人として行動できる良いパートナーだと感じた。
この素晴らしい作品を作り上げたカンパニーは凄く、称賛できるものであると思う。この世界を作り上げたのは凄く、物語の世界が壮大で、とても素晴らしい作品であった。

《Pick Up People》
「ローレリーヌ」
"ローレリーヌ"を演じる"カーラ・デルビーニュ"の動きが凄いと感じた。女優のアクションわ越え、一人の政府の人間、ヴァレリアンの相棒になりきっていた。"ローレリーヌ"も`愛´というものを強く発揮し、ヴァレリアンにも説いていたのだと感じた。

3/30(金) TOHOシネマズ日比谷にて
IMAX 3Dでの鑑賞
4/3(火) ユナイテッドシネマ豊洲にて
4DX/3Dでの鑑賞
4/4(水) TOHOシネマズ日比谷にて
IMAX/3Dでの鑑賞
4/5(木) ユナイテッドシネマ豊洲にて
4DX/3Dでの鑑賞

Ks