ビジランテのレビュー・感想・評価
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一郎二郎三郎。
暴力で子供たちを縛る父親から逃げた長男が、父親の死をきっかけに帰ってきた。混じり合うことのなかった三兄弟の運命が混じり始める。
戻ってきた兄をきっかけに数々の幼少期の記憶のカケラが落ちている日常が動き出す。その始まりは殺伐とした田舎町の画に時代錯誤のトランス。
田舎の閉鎖感の中から抜け出すことのない「ビジランテ」(自警団)というなの物語。
大森南朋の陰に溺れる感じに鈴木浩介の自分だけを守りたい部分の後ろめたさ、まっすぐな桐谷健太。三種三様の兄弟の生活の果ては三郎のいう「話さなきゃならないこと」唯一の光だったんだと思う。
横浜のヤクザさんと比べて埼玉のヤクザさんがただただ下品なだけで怖さが何もないところが残念でした。
余韻の残るエンディングでは巻き込まれた人たちのその後が気になってしまい気が気でなかった。
引き込まられた
映画を観ている間、この映画がどういった結末へ向かって行くのだろうと引き込まれた。
色々な説明が十分では無かったが、それをあれこれ想像しながら観入った。
役者の上手さも加わり、期待以上の作品だと思った。
説明不足になっているような箇所についてどう捉えるかで、評価が分かれると思う。
ゴジラ対ビオランテではない
結局、長男が何故アレを守ろうとしたのか一切不明だった。最後のヤクザ通しの手打ちの内容も不明。ただ、3兄弟の演技は良く、脚本の悪さが目立った。「サイタマのラッパー」はわかりやすくて良かったのになー。
過激だしドキワクするが
細かい所の表現はリアリティあってなかなかだが、展開運びに無理がある。この人物は何故そう思う?何故にそうする?どうしたい?そういった事も所々意味不明だし、そんな都合良く行くか?みたいな所もある。
『怒り』風に行くのか、園子温風に行くのか、その辺りも曖昧。
役者の演技、ヤクザもんのリアルな言動、潔いエログロ、その辺りは非常に評価出来る。
脚本練り直せば、なかなかの良作となっただろうに、惜しい!
正直ひどい
・一郎の行動が全く意味不明で感情移入できない(せっかくの役者が活かされてない)
・オチがないので、投げっぱなしにされた感じで終わる
・間延びしたシーンが多く、いちいちムカつく
・音楽がださい
・全体的なつくりとして稚拙で未完成な感じがする
…などなど不満しか残らない作品で、わざわざ映画にする必要があったのだろうか?と疑問に思わざるを得ない内容。
しかし、一点、吉村 界人演じる失明少年のイカレっぷりがとても良かった。
最初の自警団入団の自己紹介のところで、なんだこいつは?というひっかかりがあったが、これが伏線となるとは(笑)
田舎
これから何が起きるんだろう、とずっとわくわくしながら観てました。
そんな魅力的な映画だと思うけど
もうちょっと三兄弟の幼き日の家族関係などが
知りたかった。
興味津々なんですけど。
第二部として、これ以前のお話作ってくれたら
また観に行きますよ。
ほんと。
こういう邦画が評価されてほしい
少しフワフワしているところが気になった。細部まで作り込みをして、あえて語らないというよりはメインストーリー以外は設定が固まっていない印象をうけた。主人公らの過去を含んだバックグラウンドをもっと描いたら物語全体のリアリティがもっと上がったと思う。
あとは警察何してんの?感は否めなかった。一郎にレイプされたとき(薬やってるのだから警察に任せれば土地の件だって解決できたのでは?)
そう思わせない工夫(裏社会ならでは?)があるとよりよかった。
家族間の問題だからあえて警察を介入させなかったのかが納得できなかった。
役者は最高によかった。入江監督は役者を描くのが本当にうまいと思う。主役は置いておいても篠田麻里子でさえよく思えた。すごい。
桐谷健太を見る目が変わりました。
様々な問題を横に繋げて描くのはよく見る手法だがテーマとストーリーが見事にハマっていたと思う。
中国人のところは蛇足に思えなくもないが(あそこを削って主人公たちの過去を掘り下げてもよさそう)映画のテーマに間違いなく深みは与えている。
肩を小突くという行為は戦争なのだと思った。人が人を憎むという悲しい業、どちらがいい悪いではなく等身大で現代が抱えている問題を表現している。
み終わったあといい映画をみた、、という感覚があった。こういう映画をもっとみたい。
入江監督オリジナル作品は和製アシュラ
3兄弟横並びのクレジットではあるが、桐谷健太が主演といっていい。
彼が好きな人はたまらないはず。
冬に観られたのも良かった。
R15+なのはデリヘルのシーンなどでおっぱいが出ることと、
焼肉屋のテーブルに手が串刺しになるのと、首にナイフを突き立てて大量出血するため。
サイタマノラッパーとまた違う顔を見せる深谷市。劇中では埼玉県の架空の市(渡市)になっている。
韓流映画のアシュラからアクションを取り除きもっと血が濃い感じになっている。
横浜のヤクザはアウトレイジに出てた優しそうな人だろうか。
吉村界人も爪痕残した。
嶋田久作さんは絶妙。
般若のアクションシーンが秀逸、死に様も。
逆に一郎と三郎の殴り合いが微妙。
音楽が微妙。
ラストシーンも微妙。
篠田麻里子は惜しい感じ。
あらすじを知らなくても問題ないので、ちゃらけたチラシは見ずに鑑賞してほしい。
三郎が女性に優しい感じがいい。
一郎が父親と同じように女性に接しているのも分かる。
二郎が微妙によくわからない。
重なりあう愛
血は争えない。
久し振りに帰宅した長男は亡父の影を残し、月日の隔たりさえももろともせずすぐに一郎とわかる。
幼少期に封じ込めた三人の葛藤が今、パンドラの匣を開けてしまったように、渦巻いていく。
確かに説明不足な感じは否めないが時間枠の中で何を描きたいかだ。
細かい説明に追われたドキュメンタリーはいらない。
これは究極の兄弟愛だ。
愛の上に犠牲になっているもの。その愛を受け止めるもの。
何としても助けたい。終盤桐谷健太さんと篠田麻里子さんが重なって見えた。
二郎はこのまま進めばいいのです。
また、見ます。
リピーターになりました。
川
埼玉の片田舎でアウトレットショッピングモール誘致の利権に絡み巻き込まれる建設予定地の土地相続者3兄弟の話。
三兄弟の性格と現在の立場や状況から来る行動は中々良いけど、中国人の件はいらないし、三男の上がチンピラ感強過ぎてムリがあるしいなくても結末には関係なかったり、子供の頃のことや死んだ親父とのこともそれ程効いてなくてひっかき回すだけになっているのが残念。
面白かったけど、余計なものを削いで、もうちょい絶望感だったり悲壮感だったり喪失感だったりを強くしてくれたらというところ。
語る余地を残した映画で桐谷健太がすごい
コミュニティとか、しがらみとか、相続とか、チンピラとか、暴力とか、エロとかなんとかが、すべて地方っぽく描かれてる。けど、どこか映画っぽくフィクションも描かれてて、面白く観ることができた。
この映画における川ってなんやとか、あいつはなんでああしたのか?とか、色々語る余地を残してる。観た後、歩いて帰りながら咀嚼したくなる。いろんな人の考察が観たいから、もうちょい公開規模広めてもいいんちゃうかなぁ。
しかし、桐谷健太が凄かった。それ観るだけでも価値ある。それくらい桐谷健太がいい。
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