「ひたすら重く、切ない映画」ビジランテ とみしゅうさんの映画レビュー(感想・評価)
ひたすら重く、切ない映画
親から虐待を受けた3兄弟に襲いかかる、過酷な現実。
大森南朋、鈴木浩介、桐谷健太、3人が見せる狂気的な演技に圧倒される。
篠田麻里子の演技も印象的だった。
地方都市ならではの閉塞感は、観ていて息が詰まる。
そこで生きていくしかない、そこから逃げることができない。
経済、血縁、因習、暴力、性欲、絶望。
さまざまな理由で八方塞がりになっていく人生は、たとえ映画とはいえ、観ていてつらい。
しかし、そういうつらさを味わえるのが、映画の醍醐味でもある。
万人にお勧めはしないけれど、観てよかったと思う。
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