「一郎二郎三郎。」ビジランテ ゆきさんの映画レビュー(感想・評価)
一郎二郎三郎。
暴力で子供たちを縛る父親から逃げた長男が、父親の死をきっかけに帰ってきた。混じり合うことのなかった三兄弟の運命が混じり始める。
戻ってきた兄をきっかけに数々の幼少期の記憶のカケラが落ちている日常が動き出す。その始まりは殺伐とした田舎町の画に時代錯誤のトランス。
田舎の閉鎖感の中から抜け出すことのない「ビジランテ」(自警団)というなの物語。
大森南朋の陰に溺れる感じに鈴木浩介の自分だけを守りたい部分の後ろめたさ、まっすぐな桐谷健太。三種三様の兄弟の生活の果ては三郎のいう「話さなきゃならないこと」唯一の光だったんだと思う。
横浜のヤクザさんと比べて埼玉のヤクザさんがただただ下品なだけで怖さが何もないところが残念でした。
余韻の残るエンディングでは巻き込まれた人たちのその後が気になってしまい気が気でなかった。
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