空飛ぶタイヤのレビュー・感想・評価
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大企業との熱い闘い
何かを変えることは難しい。それが大企業なら尚更だ。現実で大企業が抱える体制問題とも重なり、組織とはどうあるべきか、個人としてどうするかを考えさせられる作品だった。
整備不良を疑われる赤松運送、大企業でトラックの販売元であるホープ社、ホープ社と繋がりがあるホープ銀行、被害者など様々な視点で葛藤し闘う人々が描かれている。ストーリーは展開が読めるので単純に感じる。また、食べるシーンがよく出てくるのが印象的だった。
豪華俳優陣を起用しており、配役も見事である。それぞれドラマで培われたイメージにぴったり当てはまっており、違和感なく鑑賞できる。
内助の功こそ池井戸ワールド
池井戸作品、「下町ロケット」しか読んだことはなく、ドラマもなんとなーくでしか視たことない。但し、文章作品と映像作品のカベみたいなものは、自分のなかに落とし込んでるつもり…です(苦笑)
文章作品は個人の心情描写や独白に特化することが出来るのが心に響き、映像作品はそれらを演技や情景、更には音楽で体感し、感動へと繋げる事が出来る。
なので、その実映像作品の方が「考えるな感じろ」的な対面の仕方が合っている気がするのですよねぇ。
と、どーでも良いことが観賞後に思い返される様な作品でした(笑)。決して悪い意味ではなく、万人受けかと思いきや、受け取り手によって感じ方にばらつきが出そうな作品だと思った次第でして。
ともかく、高橋一生とムロツヨシ、深田恭子と笹野高史(他の方々も素晴らしいが個人的に特に)の面々がグッとくる、サザンのテーマソング共々、社会人へのエールのような素敵な映画でした。
2時間という時間の枠に
無理矢理押し込んだという印象です。被害者や容疑をかけられている運送屋の苦悩とか、大企業の狡猾さとかをもっともっと時間をかけて描いて欲しかったなと思います。
キャスト陣は良かったと思いますよ。
原作が好きなだけに少し残念かな。
結末はわかっている中で
結末はわかっている。
そこにどうやって向かって行くか?と言うのが、この映画の醍醐味なんだろうけど…。
良い意味でも悪い意味でも予想を裏切ることはなく、面白かったけど、ま、こんなもんだよね…と言う感じ?
そして、最後に、あんな手のひらを返すような和解はないよ…と、少し興醒め。
三菱自動車、リコール隠しの映画化
三菱自動車のリコール隠しの映画化
リコール隠しはどこにでもあるが
死亡事故を起こすようなリコールも
2回も繰り返しているのは悪質
900ページからなる原作を良く2時間枠の中に
まとめてあると感じました
いつもアウトサイダー的な役が多かった長瀬さんも
良かったと思います
ただ高橋一生さんはんは三枚看板にされていた割りに
出番では少なく、次回作でも作るのか?といった感じでしたが
映画としては豪華キャストがたくさん出ているし
見応えがあるものになっていました
ただキャストが多すぎで、皆さんがちょい役で
とても勿体ない感が半場ではなかったですねぇ
原作が長いだけに仕方がないのかもしれませんが
良い作品なだけにそこが少々残念です
まぁ予想通り熱い作品
ディーンフジオカ主演と言っても過言でない程の活躍だが、やはりこれは長瀬智也演じる運送業者社長が主人公。一人の正義感がクールだった大企業社員たちの正義感に火を付けてそれが伝播していく、という熱さのダイナミズム・伝染が池井戸作品らしく好きだ。
さすが池井戸作品
池井戸作品は面白い作品があって初の映画で気になって観に行った。
熱い男達で大企業に立ち向かう社長一言で言うとカッコ良かった。赤松社長役の長瀬智也の演技も良かったし、ムロツヨシもいい味出していた、他の俳優さん達ももちろん良かった!
長瀬はアイドルではないね
あらゆる役を演じられるようになった長瀬は大役者の風格だ、この作品でも見事に演じきっていた、ストーリーは以前ニュースなどで話題になった事もある日常あり得る話、大企業の腐敗的なものは映画の中だけなんだろうが出来れば隠したい事例であり中小企業にとっては死活問題、そんな問題に挑んだこの作品は非常に興味深くかつストーリーの展開が丁度良いテンポで進んでいて全く飽きなかった。
人が死んだ事実からの距離感で人の感情の違いを前面に押し出し、守るものの違い、私利私欲の為に行動してしまう人間の弱さも感じた。
とても考えさせられる映画だ
企業とは?
組織とは?
倫理とは?
を問いかける、ヘビーな映画でしたね。
プライドは必要だが、いつもカッコつけては生きて行けない。
人を動かすのは人。
長瀬智也さんはともかく、ディーン・フジオカさんがいい味出してました。
仕事帰り、少し熱い気持ちになれた
原作がとても面白かったので映画も楽しみにしていた。
ドラマみたいなオーバーな刑事の役柄も、大企業のエリート役も、ありきたりな感じに少し不満を持ちつつ、きっとみんながわかりやすく飽きずに最後まで観られるのかなと思った。今思えばそこも原作に忠実かも。
何かを変えようとするのはすごく難しい。終わりが見えていても楽しめると思う。
おもしろかった
結論はなんか見えてたけど、でも、おもしろかった。主人公側というかいいもの側はなんでイケメンが多いのでしょう?それはこういう勧善懲悪もの映画のルールなのかな?それにしても、こういう事故やリコール隠し、かなり前にあったよね。三菱だったけ?
こういう映画で泣ける人は多分
いろんな事を我慢しながら頑張ってるんだろうな…と、鼻をすすっているおじさんや声を殺して泣いてるらしいおばさんの音を聞きながら思いました。久しぶりにそんな状況で映画を観ました。
大企業でも不正は駄目なのだと、ストレートに表現している所がとても良かったです。
池井戸節!
熱い男性像、裏切らない!
やはり責任者が情熱的で行動力があるところには、観ていてスッキリします。
映画というよりドラマっぽいですが、ドラマはドラマで拝見したくなります。
配役が、なぜか右京さんを彷彿させるメンバーだったので、自分の中で少しとまどい笑えました。
少年のカードの言葉と、長瀬社長の、中小企業なめんな!の言葉、深キョンのほんわかしっかり妻が印象的です。
ディーンには悪い役は似合わないという映画です。
十分楽しめた
ドラマも原作も未読です。
ドラマの方が楽しめた、とレビューが多かったので、心配してましたが、十分楽しめました。
前半はもどかしくて、中盤はやるせなくて、後半は頑張ってくれって固唾をのんで…
じわじわと感動させてくれました。
長瀬とディーンと一生の3人が、ホント見せてくれます。
一生のセリフが、なんかタイムリーな感じに見えました。
解決したその時は、自然と涙ぐんでしまいました。
実際の話は、想像以上な事が色々とあったのでしょう。
ドラマはもっと号泣して観られそうな感じがしたので、いつかドラマ版を観たいです。
コンパクトにまとまった良作
よくできた原作を、いかに2時間の映画にまとめるかが、勝負かと。
そいう点では、ストーリーの骨子がきれいにまとめられていた。
ただ、映画的エンターテインメント性がもう少し欲しかった感はある。
今日はサッカーW杯の日本初戦が行われた。
勤め先の同僚たちは早々と仕事を切り上げ、テレビ観戦するために帰路を急いだ。
サッカーに興味がない自分は、その時間閑散とした映画館で本作を観賞。
映画館を出てスマホの電源を入れると、代表チームがコロンビアに勝って白星発進したニュースが飛び込んできた。
サッカー観戦と社会派サスペンス映画の観賞を比べてもしょうがないが、
スポーツバーから出てきた青いユニフォームのグループに、W杯の試合なんかより良いものを観たぞ!
と、言える程ではなかった。
とは言え、実にストレートに誠実に原作の要素を積み上げた、優等生的な作品だった。
所轄署の刑事が大企業の家宅捜査の指揮をとるか?とか、登場人物を絞らなければならないためとはいえリアリティーに欠けるシーンもあったが、
多くの登場人物がそれぞれに背景を抱える群像劇らしく、
被害者夫の悲痛な叫び、
疲れはてて辞表を出した幹部社員の悲哀、
20年整備業務に心血を注いだ挙げ句に不当な扱いを受けた男の滲み出るプライド、
これら、演者の力量も相まって、心に残るシーンはいくつかあった。
しかし、肝心のサスペンス面が弱い。
絶体絶命の主人公が、自力だろうが他力だろうが、一発大逆転するのが池井戸作品の醍醐味。
遂に大企業の不正にメスが入る、その決め手を劇的に映画的に描いて欲しかった。
そこが、エンターテインメントだろうに。
しかし、長瀬智也とディーン・フジオカ、全くタイプが異なるが、二人とも絵になるカッコ良さだ。
紅一点、深キョンの良妻ぶりに癒された❗
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