「ラストシーンで歌う太賀の歌声に、二人のすべてを許してしまう、そんな気分。」南瓜とマヨネーズ 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
ラストシーンで歌う太賀の歌声に、二人のすべてを許してしまう、そんな気分。
だらけたミュージシャン崩れと、そんな男にかいがいしく貢ぐ女。
そんな対比であったこのカップルが、なにげないきっかけから気持ちが離れていく。それは、立場やモチベーションが逆転したとも思えた。セイイチは、口だけでやる気のない男だと蔑んでいたのに、むしろ誠実で辛抱強い一面があることに、ツチダだけでなく観ているこっちも感心させられたころに、ラストシーン。
いい曲だった。素朴で、優しさが溢れていて。自分は裏切ってしまったんだと気付いたツチダの涙が、愛おしく感じた。
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