1944 独ソ・エストニア戦線のレビュー・感想・評価
全7件を表示
第二次世界大戦中の東部戦線の重たい内容の映画でした。ソ連とドイツに...
第二次世界大戦中の東部戦線の重たい内容の映画でした。ソ連とドイツに挟まれた小国エストニアの視点で作られており、同じエストニア人がソ連側とドイツ側に分かれて同胞同士で戦争をするという内容。これも知っておくべき戦争の悲惨な一部。
悲しく残酷な戦争映画の頂点
(原作未読、ネタバレなしレビュー)
最近ミリタリー作品にハマっており鑑賞しました。
「タンネンベルク線の戦い」と「テフマルディの戦い」を映画化した作品。世界で最も残酷な戦争と言われた戦争です。同じ故郷、同じ人種、仲間であったはずのエストニアの若い兵士がナチスとソビエト赤軍に別れ自分たちの故郷で殺し合いをするという何とも残酷な戦争です。この作品はリアルな戦争のシーンだけでなく、戦争に巻き込まれた未来があるはずの若いエストニアの兵士のリアルな気持ちなどが表現されているシーンが多く、今もウクライナでこのような戦争が起きていると考えると胸が締め付けらる思いです。
この映画は上記したように大人の勝手な戦争に振り回される若者に焦点を当てた作品です。同じ若者で感情移入しやすくグロテスクなシーンも特になくとても見やすい作品です。しかし、あまり戦争に関しての説明がなく少しわかりにくいシーンがあるのでこの作品を見る前に前情報を入れておくとより見やすくなると思います。
戦争のリアルを知れるこの作品ぜひ皆さんにも見ていただきたいです。
戦争で無理やり引かれる、味方と敵のライン
ドイツとソ連の争いに巻き込まれたエストニアという国。
突如として、両軍にエストニアが分断されて、同胞同士が敵となり殺し合いをする。
同じ国で育った、まだ大人になりかけていない青年たちに遭遇。敵国にただ連れていかれそうになったという彼らを殺せと命じる上官。
戦争はこういうもの。
戦争映画はよく見るが、同胞同士の争いがテーマのものは初めて見た。島国の日本ではあまり無いことだからだろう。ただ、世界のほとんどは隣国と陸で接している。
近くでは朝鮮がそうだが、世界の至る所で、同じ国で生まれた仲間同士で殺し合いをしないといけない状況があったのだろう。
エストニアを勉強しよう。
1944年、第二次世界大戦中のエストニア兵達の話。
この映画を観る前にちょいエストニアの歴史を知らないと???に。
前半はドイツ側についたエストニア兵目線。
後半はソ連側についたエストニア兵目線な映画である。
昔から色々な国の支配下に置かれたエストニア。
1940年にもソ連に併合され、その当時ソ連側についたエストニア兵もいるもんだから、1944年ソ連に侵攻し支配下にしたドイツ側のエストニア兵vsソ連のエストニア兵と言う同国の人々どうしの戦争が生まれてしまうのであります。
映画として時系列はそのままに、エストニア兵で有りながらもドイツ側&ソ連側と言う二つの目線を観せてくれたのは面白味を感じさせてくれたし、歴史の情勢的にどちら側にも所属しなきゃならなかったあの双子の弟さんは心情的に辛いよな。や、殺してしまった相手の姉を愛してしまうのは辛いよな。と思ってしまう訳で。
人間ドラマも中々。
戦争としては前半は塹壕戦ばかりで多少つまらなかったが、後半になればなる程お金もかかり面白かったですよ。
「戦争がそうしてしまった」
自由を求めたエストニア人の良いお話でした。
全てが敵になる、それが戦争
ドイツとソ連。
国は違えど、属しているのはみなエストニア人。
ついこの間まで、顔を付き合わせていた仲間と撃ち合いになるとは…。
戦争とは、全てを敵にしてしまう恐ろしい世界です。
ピストルで簡単に撃たれ死んでゆく姿を見ていると、人の命の呆気なさを痛感します。
つい何秒か前まで生きていた仲間が、今はもうこの世にいない現実…。
ヒトラーもスターリンも、敵ではありますが、やっていることは同じなのかもしれませんね。
全7件を表示