ナショナル・シアター・ライブ「誰もいない国」のレビュー・感想・評価
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限られた空間、目が離せない
事前にどんな内容なのかということを調べず、ただ役者目当て観たいと思い行ってきました。
舞台を映画館で観る、自分の視点は一方通行、では役者はどうなんだろう。
登場人物は四人、台詞は度切れることなく、ほんの一瞬の沈黙でさえ、何か意味がある、計算された演出なのかと疑ってしまいます。
台詞が、ただ喋っているだけなのにスクリーン越しに自分に語りかけてくるような感覚に浸ってしまい、思わず目を閉じて、台詞に耳を傾けてしまいました。
一幕と二幕で役者の立ち位置が代わり、彼らの言葉は嘘なのか本当なのか、役ではなくて観客をだましているのではと思ってしまったり。
見終わった後に自分の思考が流れるように動きはじめて、納得したり、ああ、そうなのか、これはそういう話なのと思ったり。
終わった後に、えっ、時間がたつのが早くないと正直びっくりです。
終わった後に役者のトークショーがあり、いろいろなネタバレをしてくれます。
舞台の上で飲むスコッチは水です、では、あの茶色のスコッチは。
これは痴呆老人の現実にあり得る話ですといわれて、もしかしてと思ったけど、でも深いわ。
だとしても会話が凄すぎる。
週に八回もスクランブルエッグを食べたら飽きるというイアンはずくおしゃれな格好でトークをかましてくれるので、見ているだけでうっとりです。
原作がかなり古いので、禁止コードがあっても今は解禁になったり、ロンドンで上演されたときは色々な海外からお客三が観に来手くれる人がいるという話を聞くと、やはりと思ってしまいました。
ネタバレですがホモくさい話です。
生の舞台を観に海の向こうまではなかかな行けないので、シアターで観に行ける機会がある人は是非ともお勧めの舞台です。
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