「3時間半は一瞬」アイリッシュマン Duchampさんの映画レビュー(感想・評価)
3時間半は一瞬
クリックして本文を読む
デニーロもアルパチーノも最高。
例のCGメイクも自分は全然気になりませんでした。
物語の肝になるのが、ラッセルとジミーの間で板挟みになるフランク。
パーティで二人の交渉決裂を遠目で見ることしかできない自分。最期ジミーの説得を試みるも上手くいかず、自分で引き金を引くことになるフランク。この展開は心を抉られます。
この映画が特異な点は逮捕後の没落劇。
獄中でのラッセルの老い、棺を値引きして買うシーン、最期まで分かり会えなかった娘、周りが死に自分だけ生き残ってしまった孤独と絶望をこれでもかと長尺で映している。
普通この手のシーンはラスト一瞬で済ませてしまいそうだが、スコセッシはこここそ描きたかったのだろうか。
長いと言う人もいるが、自分の体感は最期まで一瞬でした。
ギリギリ劇場で観られて良かった。
コメントする