「敬意と威信」アイリッシュマン Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
敬意と威信
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精肉トラック運転手だったフランク・シーマンがラッセル・バッファリーノと出会いペンキ塗りの仕事をする様になって行くと共に、全米トラック運転組合「チームスター」リーダーのジミー・ホッファとも連んで行く話。
年老いたフランクが過去を語る形式で、1975年にラッセルと結婚式に向かう旅を遡りつつ、更にそこから派生して二人の出会いからいままでのことを並行してみせていく。
3人の話が軸で進行していくが、ラッセルはそもそもマフィアであるけれど、フランク=アイリッシュマンはトラック運転手からバイトでミスってのペンキ塗り、ジミーは「チームスター」のリーダーであり、そこの利権に纏わるストーリーがドロドロと展開していく。
シリアスでヒリヒリした会話劇が主ではあるけれど、ジミーの口撃の荒ぶりっぷりは笑ってしまう程。
その中で疎ましがられるジミーに対するフランクやラッセルの情と割り切りが哀しく男臭く響いた。
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