「正直言って偉人エジソンのイメージが壊れました。」エジソンズ・ゲーム 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
正直言って偉人エジソンのイメージが壊れました。
期待ほどには面白くも楽しくもない・・が、正直な感想です。
2019年(アメリカ)
原題は「電流戦争」です。
発明王エジソン(ベネディクト・カンバーバッチ)とカリスマ実業家ウェスティングハウス
(マイケル・シャノン)の間で起こった電流戦争。
それを中心に描いた地味な映画で、心躍るシーンもなく、これと言って楽しい映画ではありませんでした。
1880年。
発明王として名声を欲しいままにしていたエジソンだが、アメリカ大陸の西部に、
電力の送電システムを広げる競争が勃発する。
送電の費用の安い上に遠くまで電気を送れるウェスティングハウスの交流送電と、
対するエジソンの直流送電は遅い上に費用がかかる・・・。
そして巻き起こる「電流戦争」の行方?
その戦いにエジソンが「交流電流は危険だ!!」とする、ネガティブ・キャンペーンを繰り広げる。
このあたりからエジソンの発明王の偉人伝から、大きく逸れてしまって、
なんだかなあ・・・と、ガッカリしました。
「発明は金なり」と思えて来ます。
生涯に13000もの発明をしたエジソンは、それはそれは勤勉な人だったのは確かです。
そして今、私たちは電気の恩恵を、それこそ数え切れないほどの恩恵を受けていますね。
照明、電気製品、インターネットそして人工知能まで、電気がなくては生きていけないのは、2018年の胆振東部地震でたった45時間停電しただけなのに、
テレビ、電話、冷蔵庫、インターネット(Wi-Fi)を使えないだけで、生きる限界を感じてしまいました。(心底、有り難さが、身に染みました)
そのエジソンさんですが、彼は他にも、蓄音器、映写機、カメラ、などなどを発明。
今では「映画の祖」と呼ばれ、映画の分野には大きな功績のある人でした。
つくづくと発明の複雑さ・・・決してエジソンひとりの発明品と言い切れない側面、
・・・特許権と、そして訴訟王とも呼ばれたエジソンの裏の顔など。
(電気椅子のエピソードなど・・・も、)
やや複雑で詰め込み過ぎの感もあります。
(ただし無数の白熱電球が、駅舎を照らすシーンは、感動ものでした)
ラストに華々しい点灯式を持って来たら、感動出来たかも知れませんね。