劇場公開日 2020年6月19日

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「発明家+実業家」エジソンズ・ゲーム aMacleanさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0発明家+実業家

2020年7月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今は無きウェスチングハウスと、エジソン時代から連綿と続くGE(ゼネラルエレクトリック)の、最初期の闘いを描く作品。ビジネスゲーム絵巻としては中途半端で、人物対決としては面白い構図である割に、今一歩踏み込めてない感じがした。中身としては面白いんだけどな。

自分の発明を製品にし、世に出す。発明家は概して変わり者が多いが、それがそのままビジネスに持ち込まれると、なかなかに面倒くさい。相手に対するネガティブキャンペーンや、誹謗中傷など、日本なら好感度を気にしてやらないマーケティングを展開するあたりは、もう少しえげつなく描いても良かったかも。

カンパーバッチは、なんだかハリソンフォードの雰囲気だった。あまり彼らしい感じはしなかったので、そこは少し残念。独特な顔立ちのマイケル・シャノンは、大実業家という感じがぴったりで、意外にぴったりはまっていた印象です。もう少し、二人のこじれたやり取りがあると、ラストへ向けて盛り上がったのではなかろうかと思う。ニコラス・ホルト演じるテスラもまたしかり。
何を見せたいのか、少しぼやけてしまっている。せっかくオリジナリティを持った役者陣だったので、もう少し人間ドラマに降っても良かったかな。少しもったいなかった。

”三相交流”あたりの用語を調べてから見ると、現在当たり前のように使っている電気が、どんな状況から広まっていったのか、興味を持てるのではないかと思う。

AMaclean